研究分担者 |
菰渕 緑 大阪府立大学, 社会福祉学部, 講師 (20071219)
藤本 信子 大阪薫英女子短期大学, 助教授 (40209101)
清水 由文 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (40132352)
土田 英雄 奈良大学, 社会学部, 教授 (00030221)
野村 哲也 大谷大学, 文学部, 教授 (60071205)
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研究概要 |
1.本研究は,近年の急速に変化しつつある職業生活が,家族の人間関係,とりわけ夫婦関係にどのような影響を与えているかについて,職業別に比較検討することを目的としている。 2.この目的を達成するために,前年度には,本調査研究に有効と思はれる作業仮説を設定し,都市俸給生活者および都市自営業者家族のそれぞれについて実態調査を実施した。 3.平成3年度においては,まず前年度に実施した実査から得られたデ-タの整理・集計および分析作業を継続して行ない,上記二つの調査対象群の特徴について中間的な知見を得た。 4.また,農民家族における農業と家族生活との間連を明らかにするために,前年度に実施した農村の予備調査から得られた史・資料にもとづいて,新たに調査対象村落として三重県阿山郡阿山町上・中・下友田の3地区を選定した。 5.つづいて,上記の対象村落について質問紙法による全戸調査を実施し,得られたデ-タの整理・集計および分析作業を行なった。 6.以上の作業に並行して,都市俸給生活者家族,都市自営業者家族,および農民家族のそれぞれについて必要な補充調査を行なうとともに,これらの調査対象群から典型的事例を抽出し,聴き取り調査を中心とする事例調査を実施した。 7.現在,研究当初に設定した理論仮説および作業仮説にもとづいて,これら三つの調査対象群のそれぞれについて分析を進めているが,最終的には比較分析をつうじてそれぞれに独自な特徴を解明するとともに,職業と家族生活(夫婦関係)との関連に関する総括的な理論的一般化を試みようとしている。
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