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1991 年度 実績報告書

日中都市の比較研究ー社会発展と都市ー

研究課題

研究課題/領域番号 02301026
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

十時 嚴周  慶應義塾大学, 法学部, 教授 (60051083)

研究分担者 笠原 清志  立教大学, 社会学部, 教授 (80185743)
柄澤 行雄  常磐大学, 人間科学部, 助教授 (70161255)
田中 重好  弘前大学, 人文学部, 助教授 (50155131)
有末 賢  慶應義塾大学, 法学部, 助教授 (10151177)
藤田 弘夫  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60156875)
キーワード中国社会 / 中国都市社会 / 社会主義 / 社会主義改革 / 二元社会構造 / 「単位」 / 「小城鎮」
研究概要

今年度は、1970年代後半以降の対外開放政策とそれにともなう都市社会と農村社会の変動に関して、集中的な検討を加えた。
まず、1970年代後半以織の中国の対外開放政策と社会変動を、全般的に検討した。
続いて、中国の農村改革の過程を「放」(開放)と「収」(調整)との循環過程という観点から検討し、「貧困の悪循環」等の現在直面する問題点を整理した。
三番目に、都市と農村とを結ぶ「小城鎮」の現状を報告、検討した。経済改革の中心である「市場原理の導入」に実質的内容を与え、中国経済成長を支えている大きな力は、「小城鎮」に立地する郷鎮企業の飛躍的発展である。
以上の検討を基に、中国都市そのものを検討した。中国の都市に関しては、主に、以下の3つの点から検討を加えた。第一に、マクロなしかも歴史的観点から、中国社会における都市のもっていた役割(政治的役割)を確認した上で、近代以降の都市の果たしてきた役割と都市、農村の二元社会構造に関する検討を加えた。第二は、中国の最近の都市計画政策に関する動向を紹介し、他の国の都市計画との比較検討を加えた。第三には、都市の経済改革と行政改革との関連性に関する問題である。両者の関連性を明らかにした上で、両者がいかにうまく連携を保ちえないかを明らかにした。また、経済改革下の都市の企業内の労働の問題を、とくに「労働服務公司」のあり方を具体的に紹介し討論した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中 重好: "開発戦略としての中国・小城鎮開発" 弘前大学人文学部文経論叢. 26ー3. 41-77 (1991)

  • [文献書誌] 藤田 弘夫: "中国都市の伝統と現代" 日吉社会科学紀要. 3. 1-28 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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