研究分担者 |
浦野 弘 秋田大学, 教育学部, 助教授 (50185089)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
近藤 勲 岡山大学, 教育学部, 教授 (50033361)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
西之園 晴夫 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90027673)
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研究概要 |
1.前年度分析・整理を行ったアメリカ・カナダ・イギリス等及びOECD・CERIに加え,めフランス,ソ連邦の外国文献資料をもとに,欧米諸国における教師教育の改善・改革ならびに日本の教育系大学・学部の教育実習を中心としたカリキュラム改善の動向を研究資料としてまとめた。 2.教師の実践的能力の基準の解明と設定:前年度作成した教師の実践的能力の目標リストと教授スキルのネットワーク構造をもとに具体的に教育実習を中心としたプログラムに置きかえた。すなわち,目標達成の事前・実習中・事後プログラム・パッケージの内容と方法を設定した。各プログラムは,テキストと授業のビデオテープによって構成され,その内容・方法論として教授スキル,授業分析,マイクロティーチング,ゲーム,シミュレーションに関する先行研究をふまえて遂行し,東京学芸大学,上越教育大学,新潟大学で開発・試行した。 3.総合的な教育実習プログラムの標準モデルの開発:理論的視点から,教科専門と教職の科目の関連を明らかにし,基礎ディシプリンをふまえた教育実習の構造と共通する方法論を明確にするとともに,とくに教育諸科学と教科教育学とを関連させた基礎的理論を抽出し,学際的なプログラムの枠組みを設定した。 4.教師の実践的能力の目標リストとそのプログラム・パッケージと総合的なカリキュラムをもとに,教育実習の改善案や欧工における動向を参考にしながら,理論と実践との橋わたしや統合過程の内容とその具体的方法を開発した。さらに,開発した教育実習カリキュラムをもとに,研究分担者の所属する12の教育系大学・学部で開発試行した。その際,現行教員養成制度のなかで,教科教育,教職,教育実習等の授業科目の内容を実質的に変更する形で,特別の実験クラスを設けて実験・試行し,研究開発の評価を行うため,評価項目を設定してカリキュラム開発のアセスメントを行った。また,夏期を利用し,現職教員とのワークショップを開催し,プログラムの評価を教育現場の視点から実施した。
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