研究課題/領域番号 |
02301036
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
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研究分担者 |
星野 敦子 岐阜大学, 教育学部, 助手 (40225793)
屋敷 和佳 国立教育研究所, 教育政策研究部, 主任研究官 (70150026)
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
藤森 進 岡山大学, 教育学部, 助教授 (00173477)
塩崎 千枝子 松山東雲短期大学, 助教授
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キーワード | 生涯教育 / 費用効果分析 / CAI / 人材養成 |
研究概要 |
生涯教育を効率よく行う方法として、コンピュ-タの利用が考えられる。たとえば、21世紀初頭には97万人の情報処理技術者の不足が見込まれているが、それらの育成のために学校教育だけではなく、他分野の労働者を職業転換教育により情報処理技術者へ大量に転換する必要がある。このためのCAIコ-スウェアの評価を行った。利用目的は学習能力が低い者が、自分のペ-スで繰り返し学習できることによって、学習効果を高めるというのが多く、事実効果がみられる。CAIを利用した授業負担は通常の授業と比較して軽く、労働が節約されている。これは費用上の効果である。学習時間も短く、これも費用をその分節約するのと同等の効果である。また、CAIの利用によってあまり経験のない者でもある程度の効果が上げられるならば、教授技術が未熟な者が経験を重ねながら授業技術を身につけ、1人前の教師になるという、キャリア形成の初期に役立てることもできる。 高等教育レベルの社会人教育を具体化する施策として、放送大学の活用が期待されている。しかし、18才人口の減少が続くために、その代替として伝統的な大学も社会人を学生として入学させるべく、様々な対策を立て始めた。そのため、社会人教育における放送大学の有意性は小さくなる可能性がある。放送大学としては、費用効果を高めるか、伝統的大学がなし得ない特徴を強めていくことが必要になっている。 生涯教育の機会を与えるのは学校だけではない。人生のどの段階で何を身につければ良いか、誰がそれを与えるべきかを調査した。学校は長い社会人生活にはいるための基礎教育や態度の養成を行い、実務的、応用的な教育は社会に出てから、OJT、OFFーJT、自己啓発など様々な方法で行うべきであると考えられている。また事実、わが国ではこのような教育が会社でよく行われている。
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