研究課題/領域番号 |
02301038
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
和田 修二 京都大学, 教育学部, 教授 (50025102)
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研究分担者 |
徳山 明 兵庫教育大学, 教授 (30012371)
溝上 泰 広島大学, 学校教育学部, 教授 (50127718)
伊津野 朋弘 東京学芸大学, 教授 (90002542)
椎名 萬吉 千葉大学, 教育学部, 教授 (40009014)
稲垣 忠彦 東京大学, 教育学部, 教授 (00012550)
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キーワード | 教員養成 / 現職教育 / 教育学大学院 / 教員の役割と責任 / 特殊教育 / 日米教員養成シンポジウム |
研究概要 |
前年度に引き続き、大学における教員養成及び現職教育に関する諸問題を、制度の構造、目標及び基準、カリキュラムの構造と内容、対象となる学生、教師の特性について、教員養成にかかわりのある国立・私立9大学の研究者がアメリカ側の提携大学と連絡をとりながら、それぞれ個別に、あるいは共同に調査研究を行なった。 その研究成果は、平成3年7月8日 から11日まで、米国スタンフォ-ド大学において行なわれた「第4回日米教員養成シンポジウム」で発表され、活発な討議が行なわれた。まず(1)最近のわが国における教員教育の改革とそれに影響を与えた政治的経済的社会的動向の分析、(2)時代の変化に伴う学校教育の概念と目標の再検討、(3)教職教育に要求される知識基盤の実証的かつ哲学的な省察、(4)日米両国における教員の勤務の実態調査に基づく教員の役割と責任の捉え方の差異が明らかにされた。また、(5)わが国における教育実習生の実習体験の調査が報告され、教育実習の在り方をめぐってcase methodの有効性が論議され、(6)大学附属の実験学校の現状と課題の日米比較が行なわれた。(7)さらに教員の研修をめぐって初任者研究の問題点と大学院をもつ一般大学の役割が、教員の現状と意識調査に基づいて提起され、(8)教科教育、特に科学教育と、特殊教育の質的向上のための教員養成の方策が検討された。(9)最後に人類・生物の地球規模での相互依存に注目したグロ-バルな教育の必要についての日米の予備的調査の報告があり、(10)日米両国の共通の課題と取り組みの特徴を両国の歴史的文化的脈絡の中で相互に理解する必要が確認された。 なお、3年間にわたる本研究の成果はJapanese Teacher 2000と題して本年中に米国で出版される予定である。
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