研究課題/領域番号 |
02301041
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
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研究分担者 |
中村 亨 九州大学, 教育学部, 教授 (10032632)
小川 博久 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60002698)
上野 ひろ美 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90116541)
柴田 義松 成蹊大学, 文学部, 教授 (60107464)
山田 昇 奈良女子大学, 文学部, 教授 (50031779)
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キーワード | 低学年カリキュラム / 総合学習 / 合料 / 生活科 |
研究概要 |
研究の最終年度にあたる本年度は、同時に生活科の実施の年でもある。したがって、過去2年間にまとめてきた歴史や先進校の実践が、実際にどのように生かされているのかをみることが研究の一つの柱となった。そのために、私学や附属小学校のみならず、公立小学校での授業参観と分析、評価を行い、また、各学校の校長や生活科担当の研給主任へ訪問インタビュー調査を行った。 その成果については、本年度秋に大阪で開催した研究成果の打ち合わせ会で交流しあった。また、本年度の日本教育方法学会全国大会においては、3年間の研究の総まとめとなるシンポジウムを主催した。 さらに、過去2年間の研究の成果を2年次報告書として刊行し、一方で「低学年カリキュラムの構成原理について(柴田義松:教育方法第20巻)」「『活生科』構想をめぐる知のあり(吉本均:神戸女子大学紀要第25巻)」といった形で公表した。 これらの調査・研究の中で、現在行われている生活科がはらんでいる、様々な課題を浮き彫りにし、それらに対する有効な解決策を探るために、欧米やかねてから総合学習に取り組んできた学校の事例と比較検討した。その結果本来総合科的性格を持っている生活科においても、更に他の教科との合科をはかる、専科の教師とのティーム・ティーチングを行うといった解決策が有効であろうということがわかった。また、欠けている環境を補うためにメディアを有効に利用することができるということもわかった。
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