研究課題
1.言語圏毎に比較教育(学)の動向を具体的にフォロ-した。(1)ロシヤ語圏については、旧ソ連教育科学アカデミ-のボリス・ヴ-リフソン論文(比較教育学の方法論上の諸問題)を中心に討議した。(2)ドイツ語圏については、旧西ドイツ領内にある大学、研究所を対象として、夫々において誰によりどのような研究が行われているかを追跡した。(3)フランス語圏については、レ・タン・コ-イ教授の著書(E'education compare)を中心として方法論の特色を究明した。(4)日本については,一般的に方法論批判が乏しいことを再確認した。(5)スペイン語圏、イタリア語圏、北欧、オセアニア地域に関しては、文献の集収を急だ。2.何故比べるのか、という根本問題については、新解釈学的立場からの比較不能論、ル-マン社会学に基づく比較可能性論、及び、近世以前の日本における時空間観念と、比較の意義の更新の可能性とについて、いずれも、日本教育学会のラウンドテ-ブルにおいて発言した。3.日本比較教育学会研究大会において、研究代表者、今井委員、前平委員による課題研究提案が行われた。4.上記の各作業の成果を、『比較教育方法論の総合的研究』(研究報告第2集)として取り纒め公表する。
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