研究課題/領域番号 |
02301072
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大谷 良雄 一橋大学, 法学部, 教授 (20002991)
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研究分担者 |
川崎 孝子 東京国際大学, 教養学部, 教授 (30129077)
佐藤 文夫 成城大学, 法学部, 教授 (90101625)
岩間 徹 福岡大学, 法学部, 教授 (00134875)
森川 俊孝 山形大学, 人文学部, 教授 (50017597)
桑原 輝路 一橋大学, 法学部, 教授 (00002957)
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キーワード | 共通利益 / 特権免除 / 客観的制度 / 国際公域 / 領域主権 / 国際環境 / T.D.F / 国家承認 |
研究概要 |
平成2年度は、当初の予定通り、4回の研究会が行なわれ、各研究分担者による個別テ-マの研究報告が行なわれた。その概要は次のとおりである。平成2年5月に金沢で行なわれた第1回の研究会は、広島大学の西谷による「特権免除と共通利益」の報告と山形大学の森川による「客観的制度と共通利益」の報告が行なわれたが、当研究会は、当科学研究費の配分以前であり、経費負担の対象とはなっていない。第2回の研究会は、同年7月に日光中禅寺湖畔で行なわれ、一橋大学の桑原による「国際公域と共通利益」、東京国際大学の川崎による「領域主権と共通利益」、共愛女子短期大学の篠原による「国際法の定立と共通利益」の各報告が行なわれた。第3回の研究会は、同年10月の国際法学会の直後東京神田の如水会館において行なわれ、学術振興会研究員の太田によって「T.D.Fと共通利益」についての報告がなされDた。第4回はの研究会は、平成3年1月に山形厚生年金会館において行なわれ、福岡大学の岩間による「国際環境と共通利益」、大東文化大学の臼杵による「国家承認と共通利益」の報告が行なわれた。 以上の研究報告を通じて、国際社会における共通利益概念は、かなりの程度において明確化されたが、「共通利益概念」についての各研究分担者の理解が、必ずしも、統一されていない場合もあり、その為、議論に多少の混乱がみられた。次年度の研究会においては、議論を重ねて共通テ-マについてもっと統一された認識をもつ必要があると考えられる。
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