研究分担者 |
徳岡 一幸 香川大学, 経済学部, 助教授 (40163969)
安藤 朝夫 熊本大学, 工学部, 助教授 (80159524)
森杉 寿芳 岐阜大学, 工学部, 教授 (80026161)
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
西村 周三 京都大学, 経済学部, 教授 (10027576)
|
研究概要 |
大都市圏とくに首都圏及び大阪圏において,地価の時間的変動と空間的波及がどのように進行したかを計量モデルを用いて実証的に分析しつつ土地政策のあり方を追求することが本研究の目的であるが,そのために (1) 首都圏と大阪圏の地価公示の地点すべてについて,公示地価と地点属性情報をデ-タとしてインプットし,地価デ-タベ-ス(1981〜90)を作成した。さらに,同デ-タベ-スを用いて予備的地価関数を推定し,公示地点の移動に伴う欠損値の補間を行いつつ,各年次毎に都市圏の地価関数(地価勾配)を再推定し,パラメ-タの変化によって,地価構造がどのように変化しているかを明らかにし,また首都圏と大阪圏との違いを分析しつつある。 (2) 地価には公示地価以外に,路線価,固定資産税評価額等いくつもの地価が存在している現実にもとづき,地価評価の実態を把握するため不動産鑑定士からヒアリングを行い,あるべき地価を解明しつつある。 (3) 大都市圏間の地価格差が変化していることを考慮して,地価格差がいかなる要因によって生じているかを,過去の研究を整理しつつ,分析を試みた。 (4) 土地政策審議会及び税制調査会における土地政策の審議経過及びその報告の意義と問題点を分析・評価するため,長谷川徳之輔氏及び税調土地政策小委員会委員長・石弘光教授からヒアリングを行い,わが国における土地政策のあり方について研究を深めた。 (5) 地価の変動・波及は,都市化・住宅供給・社会資本整備等とそれらを規定する都市政策・地域政策・住宅政策等と深い関係にあるので,諸外国における実態を研究しつつ,わが国の土地政策のあり方について研究を深めた。
|