研究課題/領域番号 |
02301101
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 郡山女子大学 |
研究代表者 |
岩崎 芳枝 郡山女子大学, 家政学部, 教授 (40014659)
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研究分担者 |
加藤 翠 日本女子大学, 家政学部, 教授 (70060598)
山田 寿子 金城学院大学, 短期大学部・家政科, 教授 (30079496)
三吉 満智子 文化女子大学, 家政学部, 教授 (30060809)
高宮 和彦 共立女子大学, 家政学部, 教授 (40086723)
成瀬 信子 文化女子大学, 家政学部, 教授 (70060811)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 食品表示 / 乳児用衣料、既製和服、紙おむつの表示 / 繊維製品の取扱い表示 / 消費者の購買行動 / 消費者心理 / HIBE(ヒ-ブ) / 消費者教育 / 消費者問題 |
研究概要 |
目的 消費者問題のなかで、広告を含めた「表示」の現状について問題点を明確にするとともに、改善のための提言をおこなう。 方法 各種の表示資料を収集して分析し、問題点のある表示については、さらに、アンケ-ト調査、試買テスト、着用テストによって検討する。各分野ごとの研究の観点は以下のとおりである。 食生活関係:現在の食品表示が持つ社会問題、衣生活関係:乳幼児衣料、和服、紙おむつなどの既製衣料および繊維製品の表示・取扱い絵表示、住生活関係:住宅・表示をめぐるトラブルの実態と問題点、児童関係:育児用品の表示・広告と消費者の購買行動、家庭経営関係:金融商品の表示に対する一般利用の態度・意識・経験、消費者心理関係:外国製品の表示と消費者の購買行動、および表示の形、大きさ、色彩などと高齢者の認知との関係、消費者教育関係:企業内ヒ-ブの「表示」への関わりと意識、消費者問題関係:2新聞に掲載された表示及び広告関連記事の収集・分析および中・高家庭科での表示に関する指導の実態 結果 表示の問題点として、(1)資源廃棄につながるもの(食品の賞味期限表示など)(2)生産者側の消費者へのクレ-ム対策と思われるもの(繊維製品取扱い表示、玩具のSTマ-ク、乳母車のSGマ-クなど)、(3)欺瞞的なものや誇大なもの(不動産や金融商品の広告など)、(4)消費者の購買行動に影響するもの(外国製品の表示など)、(5)不備なためにJIS化が必要なもの(和服、おむつなど)のほか、色彩・大きさの工夫が必要、消費者の立場が考えられていないなどが指摘された。その反面、消費者の知識・理解の不足もあげられた。改善策として、(1)改善のための科学的基礎デ-タの収集・構築と行政・企業への提示、(2)家政学・家庭科教育での消費者教育の推進と指導者の養成、(3)一般消費者への消費者教育の実施、(4)日本と外国の表示の比較・検討などを提示した。
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