研究課題/領域番号 |
02301103
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
加藤 邦興 大阪市立大学, 商学部, 教授 (00016495)
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研究分担者 |
田中 和雄 大阪市立大学, 商学部, 講師 (00207078)
富沢 修身 大阪市立大学, 商学部, 助教授 (30172183)
安井 国雄 大阪市立大学, 商学部, 助教授 (20122202)
坂本 清 大阪市立大学, 商学部, 助教授 (70089184)
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キーワード | 科学史 / 技術史 / 経済史 / アメリカ資本主義 / 機械技術 / 軍事技術 / 科学技術政策 |
研究概要 |
19世紀前半以前のアメリカ科学技術については、初期の北部における工業化から南部の開発への進展および機械工業と製鉄業の成立が注目される。また19世紀中期以降については、機械工業、石油産業、ついで化学工業が検討され、以下に記すような視点からの研究が進行している。 (1) 初期のアメリカ工業が植民地としての制約下にあった中での、イギリスの対植民地政策の役割 (2) イギリスをはじめとするヨ-ロッパからの技術移転 (3) アメリカ機械工業における大量生産方式の発展に対する軍需の役割とそれが工作機械工業に与えた影響 (4) 石油工業の成立とアメリカ的なエンジニアリングの成立、および工学の教育体制の成立 これらの研究において、20世紀前半期に爆発的に発展するアメリカ資本主義のキ-となった科学技術の背景について問題点を整理している。 また、次年度に集約することになる20世紀前半期の問題点につき、以下の諸点の研究に着手した。 (5) アメリカン・システムの成立と生産管理及び労務管理の技術的な背景,とくにそこにおけるアメリカ機械技師協会(アメリカ機械学会)の役割 (6) 二つの世界大戦とそれが科学技術政策の成立に与えた影響 (7) ニュ-・ディ-ラ-の経済政策と科学技術政策 (8) 軍事先導型の大型プロジェクト研究の成立 (9) アメリカ議会の科学技術政策への関与 なお、関連文献のデ-タベ-スについては約4500件を収録し、研究班内部において利用を試行している段階である。
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