研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
篠原 丈陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
寺下 陽一 金沢工業大学, 工学部, 教授 (60064432)
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
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研究概要 |
本研究は、今年度が初年度であり、1.コンピュ-タ利用の現状の解析、2.北米・英国のコンピュ-タ利用の調査.3.人口知能型ソフトの教育利用の可能性,4.コンピュ-タリテラシ-の教材化の具体案の作成,5.新しい電子機器の教育利用の検討 の5項目を研究対象とした.研究は2回の合宿協議と2回の全体会議および非公式な会合を通じて実施され、研究の途中経過を年度末に開催される「日本科学教育学会の研究会」で発表することができた(研究発表参照). 1.わが国の教育におけるコンピュ-タ利用は,各学校へのハ-ドの設置が推進され、ソフトの開発と授業現場での使用法とが依然として残されているが,今回現場教師がコンピュ-タ言語の知識なしに使えるオ-サリングシステムを開発し,これを幾つかの学会で発表した.2.北米・英国の利用実態には差異があり,英国は以前のような勢いがなく一種の安定期に入っているが,米国ではレ-ザディスク(LD)の併用されたシステムが試作から実施の段階に入ってきている.今回米国から化学教育用のLDを取り寄せ,それを試用した.このためLD用のプレ-ヤを設備備品で購入した.3.人口知能型のソフトの教育利用についてはエキスパ-トシステムの活用の形で,化学のデ-タベ-スを基に,現場教育へ活用するソフトを開発した.4.コンピュ-タリテラシ-(CL)の具体案は,研究分担者の実施しているカリキュラムを検討し,CLの共通的な部分を抽出することを試みたが,教育目的・生徒の資質・使用可能な施設設備等の要因が一様でないため,一本のカリキュラムを提案するには至らなかった.しかし.CL教育の理念は「情報処理教育」のそれと一致していることが研究班内で合意された.5.前項2.で述べたように,新電子機器の活用にLDが用いられた. 以上,初年度としては充分の研究成果が得られたと思っている.
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