| 研究課題/領域番号 |
02301105
|
|---|
| 研究機関 | 埼玉大学 |
|---|
研究代表者 |
下沢 隆 埼玉大学, 理学部, 教授 (30008809)
|
|---|
| 研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
寺下 陽一 金沢工業大学, 工学部, 教授 (60064432)
木村 拾雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
|
|---|
| キーワード | 教育工学 / AI型教育 / エキスパ-ト システム / コンピュ-タ リテラシ- / 情報処理教育 / レ-ザ-ディスクの教育利用 |
|---|
| 研究概要 |
本研究は、1.コンピュ-タ利用の現状の解析,2.北米・英国のコンピュ-タ利用の調査、3.人工知能型ソフトの教育利用の可能性.4.コンピュ-タリテラシ-の教材化の具体案の作成.5.新しい電子機器の教育利用の検討 の5項目を研究対象としている.研究は3回の合宿協議と非公式な会合を通じて実施され、研究の経過を「日本科学教育学会の研究会」等で発表した.(別項「研究発表」参照)
1.わが国の教育におけるコンピュ-タ利用は、各学校へのハ-ドの設置の推進に伴い、ソフトの開発と授業現場での具体的な使用法とに関心が深まっている.これに対する有効な一手法といて、「現場教師がコンピュ-タ言語の知識なしに使えるオ-サンリングシステム」を開発した.
2.北米 英国の利用実態には差異がある.英国ではコンピュ-タ利用が既に安定期に入っている.しかし、米国ではレ-ザディスク(LD)の併用されたシステムが実施の段階に入ってきている.今年度はわが国独自のLD使用のシステムを開発した.また、新しい「ウィンドウ」型のソフトを試用し、幾つかのプログラムを作成した.3.人工知能型のソフトの教育利用は、エキスパ-トシステムの構築の形で、化学のデ-タベ-スを基に、現場教育へ活用するソフトおよび化学の研究にも適用できるプログラムを開発した.4.コンピュ-タリテラシ-(CL)の具体案は、研究分担者の実施しているカリキュラムを検討し、CLの共通的な部分を抽出したが、教育目的・学習者の資質・使用可能な施設設備等の背景が一様できないため、統一したカリキュラムは提言できなかった.しかし、ハ-ド面の進歩が著しく、CL教育の内容は言語教育や 操作の訓練ではなく、コンピュ-タ内のロジックの理解であり、コンセプトの把握のされ方に帰結するような変わってきたことが明かとなった以上、本年度も充分の研究成果が得られたと信じている.
|
