研究課題/領域番号 |
02301110
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川畑 徹朗 神戸大学, 教育学部, 助教授 (50134416)
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研究分担者 |
田中 洋一 神戸大学, 教育学部, 助教授 (60144557)
渡辺 正樹 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10202417)
丸谷 宣子 神戸大学, 教育学部, 助教授 (10030587)
中村 正和 大阪がん予防検診センター, 調査部, 調査課長
西岡 伸紀 新潟大学, 教育学部, 助教授 (90198432)
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キーワード | 学校健康教育 / プログラム開発 / 成人病予防 / ライフスタイル / リスクファクタ- |
研究概要 |
本研究は、喫煙しないこと、過度の飲酒をしないこと、好ましい食生活や運動の実施といった健康的なライフスタイルを青少年期に確立し、高血圧、高コレステロ-ル、肥満などのリスクファクタ-を低減することによって、最終的には成人病の発生の予防を目指して、1970年代からアメリカ健康財団がその開発を進め、今日では極めて完成度の高い学校健康教育プログラムとして知られる「KNOW YOUR BODY」の日本版を開発することを、その目的としている。 我々は、一連の研究のファ-ストステップとして、1989年6〜7月に、北海道、新潟、茨城、埼玉、東京、神奈川、静岡、大阪、兵庫の小学校1年生〜高校3年生約13000人を対象として、喫煙、飲酒、食生活、運動などの知識、態度、行動に関する質問紙調査を実施するとともに、KNOW YOUR BODYプログラムのテキストおよびワ-クブックの翻訳作業を行った。そして、平成2年度は小学校4〜6年生の教師用指導手引書の翻訳を行うとともに、各単元の指導を行う上で実施担当教師に必要な「予備知識」の内容について検討し、その部分の改訂のための基本方針について決定した。 平成3年度は、小学校1〜3年生の指導手引書を翻訳するとともに、予備的な研究授教を秋田県と新潟県で実施した。秋田県では、「食生活」に関する3時間の授業を小学校3年生を対象に実施した。新潟県では、「喫煙」に関する2時間の授業を小学校5年生を対象に実施した。現在その授業効果について分析中であるが、授業観察の結果による限り、ゲ-ムを多く取り入れたKYBの授業は、従来我が国で実施されていた知識注入型の保健教育とは異なり、子どもたちの関心を強く引きつけることがうかがえた。 平成4年度は、本年度の授業研究の結果を踏まえて指導案を改訂し、本格的な介入研究をスタ-トさせる予定である。
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