研究分担者 |
一瀬 孝 金沢大学, 理学部, 教授 (20024044)
中尾 愼宏 九州大学, 教養部, 教授 (10037278)
黒田 成俊 学習院大学, 理学部, 教授 (20011463)
藤原 大輔 東京工業大学, 理学部, 教授 (10011561)
上見 練太郎 北海道大学, 理学部, 教授 (10000845)
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研究概要 |
本研究課題の,それぞれの課題を各分担者を中心として,あるいは統合して研究集会を開催し,発表,討議などを行い,十分な成果を挙げることができた。 本研究課題は偏微分方程式論の研究を中心課題としているが,当然のこととして,偏微分方程式の研究には常微分方程式が深く関わって来る。従って,偏微分方程式の研究者のみでなく,常微分方程式論の研究者達とも協力して研究集会等を開催し,微分方程式論の総合的研究として運用した。挙げられた成果も微分方程式論全般に亙っている。 平成2年度は偏微分方程式の,現在の中心問題に的を絞り,中規模の研究集会の開催を主に行なった。主な内容としては,双曲型方程式を巡る問題,スペクトル散乱理論,弾性方程式および双曲系理論の工学における問題も含む問題を選んだ。これらの研究集会は非常に熱心な発表と討論により,相互の関連を密接に認識しあうことができた。従って,個々の課題の進展のみならず,互いに課題と成果を結び併せて微分方程式の総合的発展を図ることができた。 平成3年度は共同して微分方程式の大規模研究集会の開催と,中規模研究集会の部分的援助が中心であった。 これらの研究より,微分方程式論の研究課題の多様性と,将来の豊かな発展の萌芽を多く作りだした。
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