• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

自然電位観測による地震予知の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 02302025
研究機関東海大学

研究代表者

上田 誠也  東海大学, 海洋学部, 教授 (60011459)

研究分担者 木下 正高  東海大学, 海洋学部, 助手 (50225009)
長尾 年恭  金沢大学, 理学部, 助手 (20183890)
歌田 久司  東京大学, 地震研究所, 助教授 (70134632)
河野 芳輝  金沢大学, 理学部, 助教授 (80019489)
宮腰 潤一郎  鳥取大学, 教養部, 教授 (60032116)
キーワード自然電位 / 地震 / 地震予知 / NTT / 伊豆東方沖群発地震 / 伊豆大島 / 確率差分方程式 / VAN法
研究概要

1.東大地震研および東海大のグル-プにおいて、従来より行われているNTTの電話回線を利用した長基線地電位差連続観測を継続し、地震活動との対応について調査を続行した。伊豆大島では、新たに基線長1km以下の短基線をいくつか設置し、これまで注目されていた伊豆東方沖地震とよく対応しているとされる地電位差異常変化の地域分布を詳細に求めた。一方地電位差デ-タから地磁気変動による誘導成分を確率差分方程式を用いて除去し、上述の異常変化を明瞭に識別できるようにした。伊豆東方沖では、本年度は特に目だった地震活動がみられず、地電位差異常変化との対応をつけることができなかった。
2.金沢大では、石川県の3箇所(能美郡辰口町・小松市小松高校・小松市尾小屋)に1方向あたり複数基線を持つ自然電位観測点を設置した。富山大では、従来からの観測点に加え跡津川断層沿いに1箇所、1方向短基線の観測点を設置した。さらに、NTTの電話回線を用いた長基線観測も石川県小松市周辺・富山県南西部で平成3年2月より開始した。ノイズレベルは、辰口・尾小屋観測点でそれぞれ0.2mV/100m以下・0.5mV/100m程度である。どちらも昼夜間のノイズレベルの差がほとんどないことから、人工ノイズの影響はきわめて少ないといえる。ギリシャにおけるノイズレベルは0.1〜0.2mV/100mであることから、特に辰口観測点はノイズレベルの点からはVAN法の必要条件を満たしていると思われる。一方地震と相関のある自然電位変化の有無については、観測点からの震央距離300km以内でM>5の地震が未だ発生していないため、不明である。
3.8月と12月に、金沢大学において本研究の代表・分担者、および気象庁より森 俊雄氏(松代地震観測所)・小嶋 美都子氏(柿岡地磁気観測所)を招き、本研究に関する会議を開催した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawase,T.;Uyeda,S.;Uyeshima,M.and Kinoshita,M.: "Possible correlation between geoelectric potential change in IzuーOshima Island and the earthquake swarm off east Izu Peninsula,Japan." Tectonophysics.

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi