研究概要 |
気体エレクトロニクスの研究は,半導体IC,太陽電池の製作,種々の気体レ-ザ-,画像ディスプレイ,地球大気環境問題等に関連した,近代エレクトロニクスの重要課題である。 平成2年11月12日から16日まで5日間,静岡県御殿場市の東山荘で,第2回オ-ストラリア・日本気体エレクトロニクスとその応用研究会が開催された。この総合研究(A)の代表者および分担者を中心に,日本から32名,オ-ストラリアから14名,アメリカ合衆国から2名,イタリアから1名の合計49名が参加した。これはこの研究組織の大きな成果として特記すべきものである。気体エレクトロニクスの広範なテ-マについて,基礎から種々の応用まで,水準の高い報告が行われ,大成功であった。この国際会議を記念して,参加者のうち19名の執筆になる記念論文集GASEOUS ELECTRONICS AND ITS APPLICATIONS,Edited by R.W.Crompton,M.Hayashi,D.E.Boyd and T.Makabe,KTK Scientific Publishers,Kluwer Academic Publishers,1991,23cm,364頁が出版された。これもこの組織の大きな成果である。 配分された研究費は,備品の他すべての費用に配分され,有効に使用された。それぞれの研究分担者の間で,個々に他大学を訪問しての討論,手紙などによる連絡討論が活発に行われた。 平成3年8月20日から23日まで4日間,岐阜県吉城郡上宝村中尾の京都大学砂防研究所にて,研究代表者,分担者の外,数名の若手研究者に参加いただいて,研究発表・討論会を開催した。熱心な発表が行われ,個々の討論は夜遅くまで続き,多くの成果をあげた。 この研究成果報告書には,この総合研究(A)の補助による成果のオリジナルレポ-トと,学会誌等に発表された論文の一部を収録した。すべて英文とし,250頁余の成果をまとめることが出来た。
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