研究課題/領域番号 |
02302035
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研究機関 | 神戸商船大学 |
研究代表者 |
井上 篤次郎 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (00031435)
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研究分担者 |
井上 健 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (40158762)
香西 克俊 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (30186613)
三好 雄一 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (30031454)
石田 廣史 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (60031473)
細田 龍介 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30081392)
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キーワード | レ-ダ- / 波浪解析 / 散乱特性 |
研究概要 |
舶用レ-ダ-波浪観測装置の観測結果表示(A,B,PPIスコ-プ表示)関係等のソフトの一部を改良し、設定項目の用語の統一及び表示方法・示様の改善をした。又、この波浪観測システムより得たレ-ダ-海面反射信号を解析し、2次元波浪情報を得るための波浪解析プログラムを開発した。この波浪解析プログラムの主なソフト構成は、解析ソフト用のデ-タ・ファイルを作成するデ-タ・リファイル部、PPIスコ-プ表示上の波浪解析領域及び項目等を設定し、2次元解析用の解析領域内の各グリッドにおけるデ-タ・ファイルを作成する解析領域デ-タ作成部及び、この解析領域グリッド・デ-タを基に、波浪の2次元情報を得る2次元フ-リェ解析及び解析結果表示部から成る。 兵庫県淡路島の西淡町にある神戸商船大学海洋実験実習場(平成2年11月レ-ダ-設置、レ-ダ-設置高度18m)において、平成3年度は延べ14日の観測を実施した。今冬は昨冬と同じく平穏な気象状況が続き、波高の高い波を観測できる機会は少なかったが、9月14日にかけて台風17号が山陰、北陸を通過した際、観測地点では西寄りの10m/s以上の風が吹き、波高の高い波が観測された。 昨年度から今年度にかけての観測の内、波高の高かった4観測例について波浪解析を行ない、解析結果と目視観測及び波浪スペクトルからの観測・推定値との比較を行い、比較的良い一致を得た。又、それらは理論的にも十分妥当な値であり、納得のいく結果を得た。この4観測例については、波浪スペクトル・モデルにより不規則波によるレ-ダ-海面反射画像のシミュレ-ションも行ない、観測結果との比較を行ない良い結果を得た。 これらの結果を基により改善と観測を継続し、まとめとなる最終年度の研究につなぐべき計画検討をしている。
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