研究分担者 |
西 哲生 九州大学, 工学部, 教授 (40037908)
上田 〓亮 京都大学, 工学部, 教授 (00025959)
森 真作 慶応大学, 理工学部, 教授 (00051269)
甘利 俊一 東京大学, 工学部, 教授 (80010726)
堀内 和夫 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90063403)
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研究概要 |
本総合研究の達成期間は,2カ年であり,初年度の平成2年度では,様々な分野に広くまたがっている非線形適応学習システム研究の関連研究者が参加する公開の研究集会を以下のように2回開催した. (1)本総合研究の分担者を主要メンバとする「非線形問題とその応用学術研究集会」を新たに本年度から10カ年計画で電子情報通信学会に組織することとし,本総合研究との共催で7月広島でその第1研究集会を開催した.本総合研究のテ-マに関して熱心な共同討議及び意見交換を行った.具体的には,統計物理学者による確率論的ニュ-ラルネットワ-クであるスピングラス,外国の電子工学者によるニュ-ラルネットワ-クによる連想記憶の光学装置の実現,外国の力学研究者によるカオスニュ-ラルネットワ-ク等の招待講演,及び本研究分担者によるPLL型ニュ-ラルネットワ-ク,ニュ-ラルネットワ-クにおける統計物理学の諸問題に関する講演行われた.これらは,当日の論文集の他に,来年6月刊行予定の電子情報通信学会の英文論文特集「非線形問題とその応用」として纒め,国内外の研究者に公表することとした. (2)第2回の公開研究集会は,公開のワ-クショップ形式で平成3年1月に京都で実施された.すなわち,研究分担者を中心として,電子情報通信工学,制御工学,物理,生物,数学等の諸分野における各種の非線形適応学習システムに関する研究状況の基礎研究調査結果の報告及び各分担者の本研究に関わる研究討議が行われた.具体的には,ニュ-ロダイナミックス研究の現状と動向に関する基調報告,組合せ問題等の最適化問題とニュ-ロダイナミックス,非平衡相転移理論と非対称結合のニュ-ラルネットワ-ク,連想記憶設計のためのヒステリシス系の平衡点問題,ニュ-ラルネットによる時間波形の適応学習等の講演が行われ,熱心な共同討議が行われた.
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