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1991 年度 実績報告書

音のラウドネス特性の標準化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02302049
研究機関東北大学

研究代表者

曽根 敏夫  東北大学, 電気通信研究所, 教授 (50005245)

研究分担者 三浦 甫  電子技術総合研究所, 基礎計測部, 部長
鈴木 陽一  東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20143034)
熊谷 正純  仙台電波工業高等専門学校, 教授 (10044653)
津村 尚志  九州芸術工科大学, 教授 (20038962)
丸山 欣哉  東北大学, 文学部, 教授 (10004053)
キーワード等ラウドネスレベル / 等ラウドネスレベル特性 / ラウドネス / 最小可聴値 / 頭部伝達関数 / MAF / 自由音場 / ラウドネスレベル
研究概要

大型無響室を用いて,自由音場における純音の等ラウドネスレベル特性を求めるための聴取実験を行い,その結果,20phon,40phon,70phonにおける低周波数域の等ラウドネスレベル特性,および全周波数帯域における最小可聴値を測定した.本研究の結果から,以下の知見を得た.
(1)20phon,40phon,70phonの全ての等ラウドネスレベル特性は,1kHz 以下の周波数で,現行の国際規格 ISO 226より10 dB以上に達する高い値を示すことが明らかになった.以上のことから,現行の国際規格は全面的に見直すべきであると考えられる.
(2)最小可聴値のデ-タを取りまとめて,ISO(国際標準化機構)のTC43に提出した.この結果とドイツ,デンマ-クから提出されたデ-タに基づいて,新しい国際規格,ISO226Part1が作成されることになった.可聴周波数帯域全域のデ-タを提出したのは,我々のグル-プのみであったため,規格化に大きな寄与を行えることとなった.
(3)等ラウドネスレベル曲線,および,最小可聴値の1kHz〜2kHzの範囲において,これまで知られていなかった2dB程度の小さなピ-クが存在することを再確認した.この1kHz〜2kHzの範囲におけるピ-クと個人ごとの頭部伝達関数(音源から外耳までの伝達関数)を比較した結果,このピ-クが頭部伝達関数のディップで説明可能であることと,頭部の微小な移動によってピ-クが消滅することを明らかにした.これから,頭部伝達関数が等ラウドネス特性決定の重要な一因であることが示された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鈴木 陽一,曽根 敏夫,竹島 久志,熊谷 正純,三浦 甫: "等ラウドネスレベル曲線の見なおしについて" 日本音響学会誌. 46. 420-426 (1990)

  • [文献書誌] T.SONE,Y.SUZUKI,H.TAKESHIMA,M.KUMAGAI,T.FUJIMORI,H.KADO & H.MIURA: "New data on equal‐loudness level contours for pure toues and threshold of hearing in a free field." Proc. InterーNoise 90. 1155-1158 (1990)

  • [文献書誌] T.SONE,Y.SUZUKI,H.TAKESHIMA,M.KUMAGAI,T.FUJIMORI,H.MIURA: "Further consideration on the threshold of hearing and the equal‐loudness level‐coutours for pure tone in a free field." Proc.INTER‐NOISE 91. 61-64 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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