研究課題/領域番号 |
02302051
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野本 敏治 東京大学, 工学部, 教授 (80011170)
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研究分担者 |
青山 和浩 東京大学, 工学部, 助手 (80222488)
豊貞 雅宏 九州大学, 工学部, 教授 (30188817)
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
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キーワード | 製品定義モデル / CIM / 幾何情報 / 属性情報 / 構造設計 / 生産設計 / オブジェクト指向言語 / デ-タ・ベ-ス |
研究概要 |
1.造船CIMに要求される製品定義モデルの概念は設計・生産に係る製品のあらゆる情報を有することと言われる。ここで“あらゆる情報"とは何かが問題となる。(幾何情報+属性情報)がプロダクトモデルであるとの考え方があるが、造船における属性情報の概念を明確にしなければならない。本研究では、設計における属性情報の一つとして、部材と部材との関係情報を研究した。船舶の様な板骨構造で製作される大型構造物では、部材どおしは溶接で接合されることとなる。そのため、設計時において接合情報として関係情報を取り入れておくことが重要である。一方、設計においては設計者の意図を明確にしておくことが重要である。設計者がどの様に考えて、その形状・寸法を決定したかである。設計者はしばしば設計変更をしなければならない立場に陥る。その際、システム内の情報が有効に変更されるには、設計者の意図がシステムに十分反映されていることが望ましい。この様な観点からシステム開発を実施した。2.造船の製品定義に関わる構造・生産設計の位置付けとして、上記プロダクトモデルを構築すると同時に、製品をカットする機能とアセンブリング機能を取り入れた。カット機能は幾何情報をカット出来るだけでなく、接合情報も同時にカット出来るよう配慮した。一方部品に分割されたプログクトモデルをアセンブリング機能を用いて再構成し、目的の製品を組立てることが出来た。ところでこれが生産設計の一般化といえるが、設計の一般化が今後の課題となる。3.造般CIM実現のための開発環境の検討 オブジェクト指向言語の一つであるSmalltalk‐80で開発されたシステムの長所は開発が比較的容易であること、短所は演算時間がかかることである。これはこの言語を用いてデ-タベ-ス自身を作成していることによることが理解できた。
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