研究課題/領域番号 |
02302058
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岸野 佑次 東北大学, 工学部, 助教授 (00005448)
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研究分担者 |
廣瀬 壮一 岡山大学大学院, 自然科学研究科, 助手 (00156712)
北原 道弘 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60135522)
大津 政康 熊本大学, 工学部, 助教授 (80109016)
三木 千寿 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016645)
東原 紘道 東京大学, 地震研究所, 助教授 (10125891)
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キーワード | 非破壊評価 / 鋼 / コンクリ-ト / 地盤 / 岩盤 / 波動解析 / 超音波探査 |
研究概要 |
本研究は、土木構造物の非破壊評価に関して総合的な検討を行なうことを目的とし、研究分担者ならびに関連の研究者を交えて、研究討議を行なってきた。この研究討議を踏まえ、本研究組織ならびに土木学会構造工学委員会非破壊評価小委員会において研究発表に記載した報文「土木構造・材料への定量的非破壊評価へのアプロ-チ」を取り纒めた。 この報文においてはまず、土木工学の分野において実施されている非破壊評価の原状と問題点を明らかにした。土木工学においては、鋼、コンクリ-ト、地盤・岩盤等非破壊評価の対象が多岐にわたっているが、これらを比較して示したものは他には見当たらない。非破壊評価の位置づけについては対象によって未だ定まっていない原状も示したが、これは従来の手法が必ずしも土木工学における非破壊評価手法として完全ではないことを示唆している。土木構造材料に対して、的確な非破壊評価を行なうためには、なお、ハ-ド面の基礎的な研究を行なうことが必要であるが、本報文においては、理論的背景として重要な波動解析の超音波探査等への応用方法についても議論がなされた。ここに示されている議論は研究分担者のオリジナルの研究に基づくものであり、今後の土木工学の分野で実施される非破壊評価において指導的役割を果たす事項が含まれていると考えられる。さらに、本報文においては将来「定量的」非破壊評価をいかに実施すべきであるかの議論を行なった。この議論においては、現在すでに実施されつつある例や将来実施すべき例などを示しながら、非破壊評価の重要性を明らかにした。 本研究においては、この報文において触れることのできなかったその他多くのの研究や調査も行なっているが、これらについては最終年度である来年度に作成する報告書に取り纒める予定である。
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