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1990 年度 実績報告書

繰返し応力に起因する地盤沈下解析手法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02302063
研究機関国立環境研究所

研究代表者

陶野 郁雄  国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 室長 (00016479)

研究分担者 佐藤 健  岐阜大学, 工学部, 助教授 (80135326)
林 重徳  九州大学, 工学部, 助教授 (80112308)
巻内 勝彦  日本大学, 理工学部, 助教授 (20037930)
安原 一哉  茨城大学, 工学部, 教授 (20069826)
荒牧 軍治  佐賀大学, 理工学部, 教授 (60039279)
キーワード繰返し圧密 / 地盤沈下 / 圧密現象 / 粘性土 / 数値解析
研究概要

本年度は初年度研究であり,下記の研究を行った。
1.応力を周期的に変化させた繰返し圧密試験を行った。林はモデル的な粘土試料,陶野は佐賀県福富町から採取した乱さない土試料を用いて一次元的な繰返し圧密特性を実験的に把握し,その成果を一部を発表した。巻内は圧密試験装置に間隙水圧計を取り付け,繰返し荷重によって発生する間隙水圧変動の測定を行い,繰返し回数による間隙水圧消散と圧密沈下の関係を実験的に求めた。これら一連の実験によって解析モデルの基礎デ-タを得た。
2.安原は繰返し荷重を受ける場合の三次元的圧密特性に関する資料を収集し,これらを分析した。
3.繰返し応力によって生じる地盤の沈下現象に関する実態調査と資料の収集を全員で行った。これを基に,陶野と安原は地盤に繰返し外力を加える事象について,その繰返し周期に着目して,分類し,考察を行った。その際,地盤に繰返し外力を作用させる事象の繰返し周期を一種の振動波形と考えられる周期を微視的周期,発生する間隔を巨視的周期とに分けて考察を行なった。
4.繰返し圧密試験・実測結果などを参考にして解析モデルの構築にとりかかった。その際繰返し周期に着目し,繰返し周期別に解析モデルを構築することにした。佐藤は1年1周期で繰返す地下水位の変動に伴う地盤の沈下現象の解析モデル構築にとりかかった。荒牧は交通荷重など短周期繰返し応力変動による地盤の沈下現象の解析モデルの構築にとりかかった。巻内と安原は大地震後に生ずる粘土地盤の沈下現象のような動的荷重に伴う間隙水圧の発生と消散によって生じる地盤変動に関する解析モデルの構築にとりかかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 林 重徳: "軟弱地盤の沈下・変形対策のための模型実験" 自然災害科学研究西部地区発表論文集. 9. 50-57 (1990)

  • [文献書誌] 巻内 勝彦: "室内一次元繰返し圧密試験による飽和粘土・砂の変形特性" 繰返し応力を受ける地盤の変形に関するシンポジウム発表論文集. 41-46 (1990)

  • [文献書誌] 坂井 晃: "地下水位の季節的変動による地盤沈下" 繰返し応力を受ける地盤の変形に関するシンポジウム発表論文集. 87-92 (1990)

  • [文献書誌] 梅崎 健夫: "繰返し荷重を受ける粘土の応力・ひずみ関係" 繰返し応力を受ける地盤の変形に関するシンポジウム発表論文集. 61-68 (1990)

  • [文献書誌] 平尾 和年: "地震時の軟弱地盤の再圧密沈下" 繰返し応力を受ける地盤の変形に関するシンポジウム発表論文集. 121-128 (1990)

  • [文献書誌] 陶野 郁雄: "白石平野における地下水揚水に伴う地盤沈下性状" 土質工学研究発表会講演集. 26. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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