研究課題/領域番号 |
02302066
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芦田 和男 京都大学, 防災研究所, 教授 (30027205)
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研究分担者 |
長谷川 和義 北海道大学, 工学部, 助手 (70001328)
澤田 豊明 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60027258)
池田 宏 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (20015986)
澤井 健二 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70109073)
祢津 家久 京都大学, 工学部, 助教授 (30109029)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 流砂 / 河床変動 / 計測 / 洪水流 / 流路変動 / 現地観測 / 乱流 / ラボラトリーオートメーション |
研究概要 |
本研究は、最近急速に進展、普及してきた、効率的な乱れ計測、流砂計測や河床形状計測を組み合わせて、乱れによる浮遊砂の巻き上げ、河床形態と流砂量、混合砂礫の分級機構等を対象として、実験室から現地に至る種々のスケールの移動床現象における、流れと流砂運動の同時計測を試み、土砂輸送ならびに河床変動機構における流れと流砂の相互作用を明らかにしようとしたものである。本年度は、初年度に引き続いて、各分担者が各スケールにおける流れと流砂の同時計測に基づいて、その機構の解明とモデル化を行うとともに、本研究組識の母体となった土木学会水理委員会基礎水理部会の計測ワーキンググループと共同してミニシンポジウム「流れと流砂の同時計測」を開催し、研究経過の公開と討論を行った。 祢津は、2成分レーザー流連計と波高計を用いて、砂堆上の非定常流れの乱流構造を詳細に計測し、洪水の増水期には減水期に比べて乱れ強度と浮遊砂濃度が大きいことを明らかにすると共にモデル化を行った。 澤井は、実験室における河床形状ならびに流砂量の効率的計測法を開発し、非定常蛇行河床変動特性を実験的に検討した。 池田は、大型水路実験によって移動礫の縦断的分級を解明すると共に、大井川での調査に基づいて、岩盤河床の凹凸が及ぼす影響を考察した。 澤田・芦田は、神通川水系足洗谷流域において、流路変動と土砂移動を連続観測し、洪水時の土砂流出の実態を明らかにした。 長谷川は、研究協力者の木下、西田、冨永と共に、低地河川の流れと流砂を観測し、その実態を明らかにした。対象とした河川は、石狩川(長谷川)、尾別川(木下)、高瀬川・天塩川(西田)、群馬用水・愛知用水(冨永)である。 本研究により、種々のスケール間の共通点と相異点が明らかにされた。
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