研究課題/領域番号 |
02302067
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
室田 明 大阪産業大学, 工学部, 教授 (50028924)
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研究分担者 |
大久保 賢治 京都大学, 防災研究所, 助手 (50135612)
大西 外明 東京理科大学, 理工学部, 教授 (20103062)
道奥 康治 神戸大学, 工学部, 助教授 (40127303)
村岡 浩爾 大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
中辻 啓二 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029324)
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キーワード | 密度流 / 閉鎖性内湾 / フロント / 海水交換 / 潮流 / 吹送流 / 水質 / 内部波 |
研究概要 |
研究集会を2度開催し、「密度構造と水域の規模・幾何形状ならびに作用外力との関連性、および水温・物質の乱流輸送に及ぼす密度流効果」について総合的な討論を行った。個別課題の成果は以下の通りである。 ・大阪湾に観られる河口フロントと潮汐フロントの動力学特性を三次元数値実績から検討し、淀川河川水の挙動に及ぼす成層化と地球回転の相乗効果、ならびに潮流の影響を定量的に明らかにした。(室田・中辻) ・大阪湾の恒流系の特性を現地観測に基づいて検討するとともに、灘・海峡系における成層構造の違にい着目して、沖の瀬環流に及ぼす潮流の影響と西宮沖環流に及ぼす淀川河川水の影響を明確にした。(藤原) ・東京湾で観られる青潮の発生機構を成層吹送流実験装置を用いて明確にするとともに、青潮の成因とな無酸素水塊の動態に関連して水温成層の形成過程を模擬し得る鉛直一次元モデルの開発を行った。(村岡・中辻) ・水理実験から湾口部における防波堤が海水交換に及ぼす影響を地形性の水平循環流と密度流に基づく鉛直循環流から検討した。また、レヤ-モデルとレベルモデルによる鉛直循環流の発生過程の違いを検討した。(村上) ・人工衛星デ-タを用いて河川故流水が沿岸水域環境に及ぼす影響を数値的に解析する方法を提案し、その適用例として新宮川河口沖の解析を行い、河川流量と拡散面積の関係や水塊のカテゴリ-分類を行った。(大西) ・オ-ストラリアNorth Lakeでの観測デ-タの解析から吹送流による成層破壊過程の鉛直拡散場を評価することにより鉛直方向の物質輸送機構を検討した。また、琵琶湖南湖での観測デ-タとの比較も行った。(大久保) ・布引貯水池での観測デ-タの解析から風等の気象要因と水温・流速変動特性との相関性を解析することにより、成層型貯水池内の流動特性と混合特性を明らかにした。(道奥)
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