研究分担者 |
藤田 純之佑 名古屋大学, 理学部, 教授 (80004266)
斎藤 太郎 東京大学, 理学部, 教授 (90011006)
斎藤 軍治 京都大学, 理学部, 教授 (40132724)
木田 茂夫 九州大学, 理学部, 教授 (10031759)
大滝 仁志 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (80022549)
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研究概要 |
1.平成2年6月9日,分子科学研究所において,当総合(A)班の班員会議を行い,研究方針,予算の使い方を打ち合せた.また,当研究班活動として,平成2年11月に,“錯体集合体と物性化学"という題のワ-クショップの開催,平成3年3月に班員の研究報告を目的とした公開シンポジュウムの開催が取り決められた. 2.当研究班の活動目的の一つは,錯体化学者ーとりわけ合成錯体化学者の,固体化学,物性化学分野の進出である.歴史的事情もあり,錯体化学者にはなじみがうすく,我が国の基礎錯体化学が,欧米に比べて立ち遅れている分野である.このような事情のもとに,上記ワ-クショップ“錯体集合体と物性化学"を平成2年11月29ー30日に開催した.10名の講師による講演,参加者50余名による活発な討論が行われた.講演要旨集150部を印刷し,参会者等へ配布した. 3.当初の研究計画に基づき,班員の小グル-プ研究会を開催するなど班員間の緊密な討論を行いながら研究を進めている.九大理木田班員グル-プによる金属錯体分子強磁性体の合成研究,金沢大理上原班員グル-プによるMn四核錯体の合成,東北大理伊藤グル-プによるRu三核錯体二量体における三核ユニット間の相互作用など興味深い成果が得られはじめている. 4.本年度の研究成果報告会を,公開シンポジュウムの形で平成3年3月18ー19日,分子研において開催した.50余名の参会者があり,活発な質疑討論が行われた.講演要旨集を650部印刷し,関係者に配布した.この後,班会議を開催し,本年度の研究,班活動の総括を行い,来年度の研究計画,班活動について打ち合せた.
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