研究課題/領域番号 |
02303015
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
製造化学・食品
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
丸茂 晋吾 名古屋大学, 農学部, 教授 (30023394)
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研究分担者 |
伊崎 和夫 東北大学, 農学部, 教授 (80005587)
別府 輝彦 東京大学, 農学部, 教授 (80011873)
遠藤 章 東京農工大学, 農学部, 教授 (60126290)
瀬戸 治男 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (10013335)
磯野 清 東海大学, 海洋学部, 教授 (70087542)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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キーワード | 神経突起伸展物質 / 蛋白質リン酸化酵素阻害剤 / 抗酸化抗生物質 / コレステロールエステル化阻害剤 / 遅延型過敏症抑制剤 / キノコ子実体形成物質 / 低栄養性放線菌代謝産物 / 好塩性放線菌代謝産物 |
研究概要 |
漢方薬草約200種からニワトリ神経突起伸展活性を指標として薬草5種を選び、そのうちの大風子の熱水抽出物から活性を示す塩基性糖鎖化合物を単離した(丸茂晋吾)。蛋白質のリン酸化酵素・脱リン酸化酵素の阻害剤を微生物代謝産物からスクリーニングした結果、キナーゼ阻害剤として4種の新規スタウロスポリン関連化合物、またホスファターゼ阻害剤tautomycinを見い出し、化学構造の決定と作用機作を解析した(磯野清)。ラット肝ミクロゾームおよび神経細胞ハイブリドーマを用いた微生物由来の抗酸化物質の探索を行い、naphterpin,benthocyaninなど9種類の新規化合物を見出し、構造と抗酸化活性を明らかにした(瀬戸治男)。動脈硬化の原因となる変性リポ蛋白質から遊離するコレステロールのエステル化反応を阻害する物質を微生物から探索し、イカルガマイシンなど4種類の活性物質を単離して作用機作を解明した(遠藤章)。アミスギタケの子実体形成誘導物質basidifferquinone類を単離・構造決定したが、本物質は暗所でキノコの柄部分の形成活性を示した。また、sisトランスフォーム細胞の形態を正常化させるtrapoxinがヒストン脱アセチル化酵素の不可逆的阻害剤であった(別府輝彦)。土壌から分離した粘液細菌からmyxovirescin様抗生物質を単離し、本物質がグラム陰性細菌の細胞壁合成を阻害すること、および低栄養性放線菌から抗しゅよう性新規アントラサイクリノンを単離し、DNAと結合して切断することを明らかにした(伊崎和夫)。マウス生体を用いる免疫調節物質のアッセイ系を構築し、放線菌より抗体産生に影響せず遅延型過敏症の特異的抑制物質を単離・構造決定したところC5aリセプターアンタゴニストのL-156,602と同一物質であった(山崎眞狩)米国Death valleyの塩水湖泥より好塩性放線菌を分離し、Actinopolyspora vallismortisと命名し、抗生物質plicacetinを生産することを見出した(堀越弘毅)。
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