研究分担者 |
武田 和義 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90003516)
菊池 文雄 筑波大学, 農林学系, 教授 (30161425)
森島 啓子 国立遺伝学研究所, 教授 (70000247)
蓬原 雄三 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023405)
岩田 伸夫 九州大学, 農学部, 教授 (50038204)
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研究概要 |
イネの精密遺伝子地図の作成と利用および生物機能に関する遺伝子の解析と調節を2本の柱とする総合研究を実施して下記の成果を得た。 (1)木下はコ-ネル大学のRFLP地図へPn(第1群),bcー1(第3群),Pr(第4群),glー1(第5群),Rc(第7群)およびla(第11群)をマッピングした。(2)岩田は染色体変異系統を用いて染色体地図を作成中であり、河瀬はRFLP地図を利用して品種分類や遺伝分化を研究した。(3)福井は染色体に関するデ-タ-ベ-スを作成し、蓬原は<in>___ー <situ>___ーハイブリダイゼ-ションに当り、免疫化学的手法を用いて蛍光による検出法を開発した。佐藤は第6染色体で共に相互転座を起こしている系統間の交雑F_1を用い、転座点1ー6,2ー6および6ー10が互いに近接していることを明らかにした。(4)森島はアイソザイム遺伝子の変異を用いて野生イネ集団の遺伝構造とその近傍の遺伝変異との関係を解析し、佐野はモチ座の微細構造を検討した。平井はミトコンドリアDNAに含まれる葉緑体の塩基配列を明らかにした。(5)矮性形質について、上島はオ-キシンとの関係を調べ、dー1やdー13により内生オ-キシンの低くなる傾向を認めた。北野はdm型での第2節間短縮の機構を、菊池は新しい半矮性の関与遺伝子を解明した。(6)谷坂は出穂期の遺伝子分析から、早生遺伝子について優性と劣性の両方向への変異があることを、前川は葯の不裂開性について2個以上の優性補足遺伝子の関与することを明らかにした。(7)高野はイネの芽生からADHやLDH活性に係わる遺伝子についてのDNAライブラリ-を作成し、新関は培養細胞におけるアイソザイム遺伝子の発現を調べた。
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