研究分担者 |
田中 和博 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70155117)
野上 啓一郎 静岡大学, 農学部, 助教授 (50150511)
内藤 健司 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (50015872)
箕輪 光博 東京大学, 農学部, 助教授 (60011996)
小林 正吾 新潟大学, 農学部, 教授 (50115028)
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研究概要 |
森林を入力(成長),出力(収穫)が可能な再生資源としてとらえて数理モデルを作り、持続的に森林を開発利用できるメカニズムとその限界を知る方法として、システム収穫表と呼ぶソフトウェアを開発することが研究の目的である。そのために成長モデル理論を基礎として林分成長予測シミュレ-ションシステムの設計を行った。 そこで、まず研究者と実務者とによるシステム収穫表ワ-クショップを開き、その基本機能を検討した。研究分担者である小林正吾(新潟大学)はカラマツ人工林の収穫表,田中和博(三重大学)はスギ人工林の収穫表,石橋整司(東京農工大学)は天然林の収穫表,阿部信行(北海道林試)はトドマツ人工林の収穫表を担当し、成長試験デ-タを収集し、それに基づきプロトタイププログラムを作成した。 研究代表者、木平勇吉(東京農工大学),箕輪光博(東京大学),内藤健司(宇都宮大学)は収穫表の様式を設計した。ユ-ザ-を国有林および県庁林務担当者と限定して、施業計画の編成時に必要な成長予測値を算出出来るようにした。 収穫表の形式上の特徴は直経、樹高分布を作り、単木の情報を提供できることである。分1つの特徴は植付本数や間伐など施業方法に対応した成長の予測が出来ることである。 野上啓一郎(静岡大学),上野洋二郎(東京農工大学),伊藤達夫(京都府立大学)は成長に関するデ-タベ-スの設計を行った。これらの作業を通じてシステム収穫表の概念と機能が明らかになった。 今後の作業は、ユ-ザ-の実務上の必要に合った様式と機能とを設計することである。林野庁と県林試との協力が得られたので地域ごと、樹種ごとのシステム収穫表の作成の見通しが得られた。なお、作られたプロトタイププログラムは幾つかの県林試に配布され、その評価が行われた。
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