研究分担者 |
水川 公直 岡山大学, 医学部, 講師 (40137154)
鈴木 二郎 東邦大学, 医学部, 教授 (10090408)
菅谷 英一 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50084710)
山上 栄 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20047004)
三田 隆 産業医科大学, 医学部, 教授 (20076988)
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研究概要 |
1.Elマウスではグルタミン酸(Glu)やチロシンなどのアミノ酸,ポリAーRNAなどの発現異常が認められ,遺伝子突然変異による発生初期の異常情報発現と代謝異常がてんかん原性となることを示唆した(三田)。 2.放り上げ刺激によりけいれん発作を起こすようになったElマウス(El[s])は発作後cーfos RNAが発現する(発作30分後に最大)ことがわかった(山上)。 3.Elマウスの大脳皮質初代培養神経細胞では,けいれん剤を与えなくても,けいれん時と同じような興奮性膜の状態が作り出されていることが示された(菅谷)。 4.二次性全般化発作発現に関わる海馬のニュ-ロン教機を検討した(鈴木)。 5 .Elマウスではムシモ-ル結合部位が海馬で減少していることなどが明らかになった(水川)。 6.Elマウス脳の興奮性レセプタ-に対する各種リガンド結合能を測定し,けいれん発作のメカニズムを解析した(米田)。 7.Elマウス脳において,GABA,ノルアドレナリン作動性及びGlu作動系ニュ-ロンのレセプタ-に異常のあることを明らかにした(伊藤)。 8.Elマウスの脳内GABA及びGlu作動系の成長・発達及び誘発刺激による変化を観察した(村島)。 9.Elマウスはチロシン及びトリプトファンの先天性代謝異常(高キヌレニン値,低ドパミン値)のあることを明らかにした(森)。 10.Elマウスのけいれん発現 には,大脳皮質及び海馬からのアスパラギン酸の放出が関与していることを示した(平松)。 11.ElマウスはCa代謝系が不安定であり,中枢生体アミン合成が低下し,けいれん発作の閾値が低下していることを示した(滝田)。 12.Elマウスのけいれん発現をセロトニン再取り込み阻害剤のシタロプラムが抑制することを見いだした(横井)。 13.Elマウスの継代による変化,現在の飼育状況,研究利用状況を調査するとともに,Elマウス研究のための対照系は何がよいかについて検討した(斉藤)。
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