研究課題/領域番号 |
02304062
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井本 泰治 九州大学, 薬学部, 教授 (90038282)
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研究分担者 |
崎山 文夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (40029947)
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
太田 隆久 東京大学, 農学部, 教授 (30011844)
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
芦田 玉一 名古屋大学, 工学部, 教授 (10029936)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | タンパク質工学 / NMR / X線結晶解析 / アミノ酸置換 / 化学修飾 / 比較生化学 / cDNA / タンパク質発現系 |
研究概要 |
タンパク質の構造と機能の解明、機能向上を目指したタンパク質工学の基盤を確立する目的で、互いに密な連絡を取りながら以下の研究を行った。 1.アミノ酸置換を主としたアプロ-チ:T4 endonuclease Vの基質認識部位におけるGlu23はグリコシラ-ゼ活性に関与する残基であることを示した(大塚)。H^+ATPaseの活性にはThr156が関与し、H^+輸送をγ subunitが行っていることを明らかにした(二井)。遺伝性NADHーシトクロムb_5還元酵素異常症について解析した(指吸)。リゾチ-ムの触媒活性に及ぼすTrp108の役割を明らかにした(井本)。 2、タンパク質発現系の構築によるアプロ-チ:血液凝固因子VIIのGalドメインからEGFドメインの間にウシ組織因子との結合部位の存在を示唆した(岩永)。Zn依存性中性プロテア-ゼの活性部位、反応機構を議論した(鶴)。リシルtRNA合成酵素とLーリジン及びATPの結合を解析した(外村)。 3、比較生化学的アプロ-チ:Lysylendopeptidaseの高い選択性にHis210が重要であることを示した(崎山)。ハブPLA_2の種々のアイソザイムのアミノ酸配列の比較から、機能発現と構造との関連を議論した(大野)。ヒトアルドラ-ゼのキメラタンパク質を調製し、触媒活性を詳しく議論した(堀)。タンパク質のモジュ-ル構造に着目し、トリオ-スリン酸イソメラ-ゼやRNaseの構造、機能及び進化を議論した(郷)。 4、化学修飾によるアプロ-チ:新規に開発した修飾剤をタンパク質に導入することによりRNaseT1及びTrypsinが安定化することを示した(山崎)。 5、NMR、X線結晶解析によるアプロ-チ:X線結晶解析からLー乳酸脱水素酵素におけるアロステリック現象を解明した(太田)。NMR及びDistance geometory法によりネオカルチノスタチンの高次構造を解明した(小林)。BowmanーBirk型のプロテア-ゼインヒビタ-とTrypsinとの複合体のX線構造解析からインヒビタ-の機能について議論した(芦田)。
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