研究課題/領域番号 |
02305016
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
月田 承一郎 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (50155347)
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研究分担者 |
谷口 俊一郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60117166)
西村 孝司 東海大学医学部, 研免, 助教授 (30143001)
志田 寿人 山梨医科大学, 生物学, 助教授 (90004663)
月田 早智子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (00188517)
尾張部 克志 名古屋大学, 理学部, 助手 (90109257)
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キーワード | 細胞骨格 / 細胞接着 / カドヘリン / アンキリン / アクチン / 転移 / チロシンキナ-ゼ / デスモソ-ム |
研究概要 |
本総合研究の初年度は、お互いの研究を発表しあい、細胞間接着の制御やシグナル伝達にいかに細胞骨格が重要な役割を果しているかという点について議論を深めた。 本年度は、初年度の議論をもとにして、共同研究を行うべく準備を始めた。各班員の本年度の業績を以下に要約する。 月田(承):細胞間AJ(adherens junction)の裏打ち構造に局在するアンキリン様蛋白質の同定に成功し、特異的なモノクロ-ナル抗体を得た。 この蛋白質がカドヘリンを細胞骨格に結合させる上で重要な役割を果していることが明らかとなった。 月田(早):細胞間AJに濃縮していることを我々が明らかにしたcーyesキナ-ゼに結合する膜蛋白質を検索した。 その結果、この膜蛋白質に対するモノクロ-ナル抗体を得た。 竹市:カドヘリン結合蛋白質の燐酸化がカドヘリンの接着能を低下させることが明らかになった。 尾張部:ヘミデスモソ-ムの単離法を確立し、その接着分子と思われる蛋白質の同定に成功した。 谷口:癌転移に抑制的に働くβmアクチンの精製に成功し、in vitroの重合能などを明らかにし、癌転移と細胞骨格の関係を分子レベルで議論することを可能にした。 西村:T細胞の接着を阻害する新しいモノクロ-ナル抗体を得ることに成功した。このエピト-クはThy1そのものであることが分かり、この分子の接着における機能が明らかになった。 北島:表皮細胞における燐酸化と細胞接着の関係を明らかにした。また、種々の皮膚病における細胞膜裏打ち蛋白質の異常を検索した。 志田:デスモソ-ムの接着分子の詳しい分布を調べた。
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