研究課題/領域番号 |
02306001
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
津布楽 喜代治 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20007941)
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研究分担者 |
小川 正人 九州大学, 教育学部, 助教授 (20177140)
金子 元久 広島大学, 大学教育研究センター, 助教授 (10185936)
田原 博人 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50012878)
潮木 守一 名古屋大学, 教育学部, 教授 (80022391)
林 健久 東京大学, 経済学部, 教授 (60012134)
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キーワード | 大学財政 / 教育財政 / 研究費 / 高等教育 / 高等教育政策 / 研究基盤 / 自己評価 |
研究概要 |
研究全体のめざす方向について具体的な検討を行うとともに以下の研究を進めた。 1.国立大学の財政的基盤に関する各種統計資料を収集するとともに、その分析研究を進めた。また公財政支出の在り方、予算・会計制度に関する問題点について検討を深めた。 2.国立大学の財政と教育研究活動の現状を中心とした実態調査を国立大学全教官を対象に行い、約34,000人からの回答(回収率65%)があり、多くの重要なデ-タを得ることができた。調査の結果をまとめると以下に要約され、現状のまま進めば大学のおかれている環境が危機的な状況に至ることが懸念される。 (1)国立大学教官はわが国の高等教育・研究に果たしてきた役割を高く評価している。しかし財政上の悪化は、教官の能力を発揮できない状況に追い込み、後継者育成も含め大学の活性化を大きく妨げている。 (2)こうした状況の改善のために、多くの教官は基準経費の増額を要望しているものの、科学研究費、及び地方自治体、他省庁、民間資金など巾広い範囲で研究費の助成がなされることにも大きな期待を抱いていることが明らかになった。 (3)そのためには情報公開、教育研究実績の公表を進めると同時に、自己評価の必要性を認めている。 3.国立大学の財政上の問題点について幾つかの対象校を選び調査を行い、その実情を把握した。各大学における研究経費の配分及び運用は極めて多様で、調査観点について今後さらに検討を深める必要がある。
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