| 研究課題/領域番号 |
02306006
|
|---|
| 研究機関 | 東京国立博物館 |
|---|
研究代表者 |
池田 厚史 東京国立博物館, 資料部, 情報調査研究室長 (70132701)
|
|---|
| 研究分担者 |
三浦 定俊 東京国立文化財研究所, 保存科学部, 物理研究室長 (50099925)
副島 弘道 東京国立博物館, 資料部, 主任研究官 (20216576)
高見沢 明雄 東京国立博物館, 資料部, 情報管理研究室長 (90150036)
関口 正之 東京国立博物館, 資料部, 資料部長 (60000452)
田中 義孝 茨城大学, 人文学部, 教授 (50099959)
|
|---|
| キーワード | 画像資料 / 褪色カラ-フィルム / 色彩復元 / デジタル化 / カラ-写真 / ポジフィルム |
|---|
| 研究概要 |
本研究では、博物館美術館に集積されている多くのカラ-フィルム(ポジフィルム)の中で、再撮影が不可能なものや作品の修理前の状態を示すなど特に貴重でありながら褪色してしまい資料としての活用に支障をきたしているフィルムを対象としている。これらの褪色カラ-フィルムを電算処理によって撮影時の色彩に復元し、そのデ-タをデジタル化して保存するとともに、復元フィルムも作成し、研究資料として再活用を図ることを目的としている。昨年度は4×5の褪色カラ-フィルムをデジタル化して、新たに撮影したフィルムをデジタル化したものと比較しながら基礎デ-タとした。さらに、褪色の要因となった各諸条件を加えて被写体の作品の材質等の各分野ごとのマニュアルを作成した。今年度は、まずそのマニュアルを用いて、褪色フィルムの復元を図り、そのフィルム色彩を原作品、褪色前のフィルムによって印刷された図版等と比較し、色彩の精度を高めるための調整を行った。また、35mmフィルムについても同様の作業を行い、4×5フィルムとは違った特性が明らかになり、さらに研究を深める必要性がでてきた。収集した諸デ-タをレ-ザ-ディスクプレ-ヤ-に入力した。次いで研究資料としての実用化を図るために、カラ-モニタ-による検索、及びデ-タを印字し、焼付を貼付した台紙の作成が必要となり、このために設備備品を購入した。以上の作業の報告と検討のために研究会を実施し、あわせて来年度の報告書の作成についての準備にも着手した。
|
