研究課題
総合研究(A)
今日、後期中等教育や高等教育の著しい普及と多様化に伴い、高等学校教育の画一性・硬直性など種々の問題が指摘されており、後期中等教育の多様化・弾力化を図ることが求められている。このため、諸外国における後期中等教育の現状等について総合的な国際比較研究を行い、我が国の後期中等教育の改革・改善に資することを目的とした。本計画は3年計画で実施し、次のように研究活動を進めてきた。1.後期中等教育の制度、理念、歴史、現状の体系的把握のため、初年度および第2年度においては、関連資料・文献類の調査・収集を行う一方、既存の資料の分析にあたり、最終年度にはそれらにもとづいて各国中等教育のかかえる諸問題の総合的検討を進め、各自分担部分の報告書の作成にあった。2.比較検討の対象国としては、英・米・仏・独や北欧、旧ソ連、中南米、オーストラリアなど欧米主要国のほか、中国、韓国、タイ、マレーシア、インドネシア、インドなどアジア諸国も取り上げた。3.毎年1〜2回の全体研究会のほか、随時各国別・地域別に研究会を実施し、各分担部分の研究を深める一方、メンバー相互間の研究交流を行い、その成果の一部は、学会での口頭報告や論文・記事として発表し、また下記のような中間資料も作成した。(1)「後期中等教育比較研究 文献目録1 和文文献の部」139頁 平成3年5月刊(2)「後期中等教育比較研究 文献目録2 外国語文献の部」204頁 平成4年3月刊(3)「後期中等教育比較研究 各国主要法令等資料集」278頁 平成4年3月刊平成5年3月には、最終報告書としての大冊の「後期中等教育の史的展開と政策課題に関する総合的比較研究」(A4判410頁)をまとめた。この報告書は、論文29編、資料1編で構成されている。
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