研究課題/領域番号 |
02306012
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
池上 英雄 核融合科学研究所, 教授 (10023699)
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研究分担者 |
山藤 馨 九州大学, 工学部, 教授 (90037721)
住田 健二 大阪大学, 工学部, 教授 (80028977)
田中 茂利 京都大学, 理学部, 教授 (20025240)
河村 和孝 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (80016865)
宮原 昭 核融合科学研究所, 教授 (40023692)
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キーワード | 核融合 / 炉材料 / トリチウム / プラズマ / 超伝導マグネット / システムデザイン / 成果報告 / 出版 |
研究概要 |
文部省科学研究費補助金による核融合特別研究は、昭和55年(1980年に10年計画で発足し、平成元年度(1989年)をもって全計画を終了した核融合特別研究には、炉材料、トリチウム、炉心プラズマ、超伝導マグネット、ブランケット、核融合炉システム・デザイン、などに代表される広範な専門分野から、2000人を超える多数の研究者が参加した。この特別研究において実施された研究課題は約860件、配分を受けた研究費補助金の総額は約75億円であった。また、この間に出版された研究報告書は約360件、厚さにして10mに及ぶ量である。 核融合特別研究において、大学関係研究者がこれまで広範な研究分野にわたり築き上げた実績と経験は、掛替えなく貴重で、決して散逸されてはならない。研究分野での業績・研究結果など、貴重な研究資料をとりまとめ、補足、補修、分類、コ-ド化、等の膨大な作業を行った。その結果、核融合専門家には接近しやすく、幅広い研究内容が一覧でき、必要に応じて資料が提供できるよう、「核融合特別研究 研究成果報告書等資料目録」を作成し、出版することができた。 研究成果報告書は、しかしながら、極めて専門的である。今後の核融合研究推進の基礎資料としては、道標の役割を果たすべく、より利用しやすい形態にして、研究がどこまで進み、何が問題として残されているかなど、明示された“成果とりまとめ"が必要である。 内容的には、専門分野以外の研究者にも分かるように、該当する分野の研究の流れを明らかにする導入を行い、教育的な基礎理論・基礎技術を含める。また課題の核融合研究のなかでの意義・位置付けを行い、さらに特別研究の成果を織り込む。また特別研究で達成することができず残された研究課題を明らかにし、将来への展望を示す。このような内容を一巻300頁、全6巻の成果出版、「核融合研究」としてまとめた。
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