研究課題/領域番号 |
02353006
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
都野 雄甫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10029845)
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研究分担者 |
西田 進也 北海道大学, 理学部, 教授 (40029400)
大木 道則 岡山理科大学, 理学部, 教授 (40011407)
岩村 秀 東京大学, 理学部, 教授 (10011496)
谷口 宏 九州大学, 工学部, 教授 (10037715)
丸山 和博 京都大学, 理学部, 教授 (90025263)
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キーワード | 有機化学基礎研究 / 研究態勢 / 研究推進の方策 / 研究者の育成 |
研究概要 |
研究班の全体会議を分子科学研究所において計3回開催し、わが国に於ける有機化学基礎研究の研究態勢の現状および研究分野の分析、推進すべき研究分野および研究態勢に関して理想と現実の両面から検討を加えた。特に第2および3回の全体会議では大学付置研究所の所長および経験者を招き、大学付置研究所における研究態勢の現状と有機化学基礎研究の推進における役割について分析、検討を加えた。また既設の国立大学共同利用研究所と有機化学基礎研究の関係について検討した。 研究班の幹事会および小委員会を、岡崎、筑波、および福岡に於て計5回開催し、大学及び研究機関の関係者と基礎研究推進の態勢について意見の交換を行った。また、福岡では来日中の韓国化学会長らを招き、韓国における化学研究推進の現状および基礎科学研究における日韓の協力関係についての講演会を開催し、基礎研究における国際協力のあり方について討論を深めた。 全国の研究者から、熱望されている基礎研究の推進の中心となる研究所の設立へ向けての運動の分析及び方針についての意見の集約を計った。さらに、基礎研究所と既存の国立共同利用研究所および大学との協力関係の推進の方策について検討した。筑波大学で開催された基礎有機化学連合討論会の際に有機化学基礎研究所の計画案を公表し、第一線の指導的立場の研究者に出席を求めた研究会を開催し、計画案に対する討論を行った。 本研究は、1年で終了する性格のものではなく、基礎研究の推進の核となる有機化学基礎研究所の設立へ向けての今後の運動の進め方および具体化への計画を立案し、全国の有機化学者だけでなく有機化学に関連する多くの分野の研究者の支援のもとに関係各方面への強い働きかけを行なっている。
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