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1990 年度 実績報告書

諸病態における鉄と鉄蛋白との代謝異常

研究課題

研究課題/領域番号 02354019
研究機関北海道大学

研究代表者

宮崎 保  北海道大学, 医学部, 教授 (10075161)

研究分担者 内野 治人  大阪赤十字病院, 院長 (40034615)
妹尾 左知丸  重井医学研究所, 所長 (60032835)
高久 史麿  国立病院医療センター, 院長 (40048955)
内田 立身  高松赤十字病院, 部長 (50106358)
新津 洋司郎  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10045502)
キーワード鉄吸収 / 鉄過剰と欠乏 / 細胞増殖 / MDS / トランスフェリン・そのレセプタ- / フェリチン / Hサブユニット / 炎症とサイトカイン
研究概要

生体の鉄および鉄蛋白の代謝、これら代謝異常の病態生理については不明の点が多く、詳細に検討される必要に迫られている。しかも臨床上、治療として用いられている輸血による過剰鉄状態の生体に与える障害、その過程で生じると推察される錯体の発癌との関係、炎症における貧血発症に関するILー1などの炎症mediatorによる鉄代謝異常との関連、肝における過剰鉄状態と障害など明らかにされねばならない問題が多い。本研究によって明らかにされた内容は、細胞生物学的、分子生物学的なものが多かった。平成3年1月24日(木)学士会分館において発表と討論とがなされたので概要を記す。「鉄吸収」では非フェリチン・非トランスフェリン分画の役割、正荷電の状態での吸収の可能性、「細胞増殖と鉄」では、deferoxamineがcーmycのmRNA8productとの関係、アポトランスフェリンが細胞増殖のシグナルになる可能性、「細胞における鉄の動態」では肝癌フェリチンのHサブユニットの異常性、免疫反応における鉄の関与、「サイトカインと鉄代謝」では炎症時の鉄代謝異常には肝細胞がサイトカインによるトランスフェリン受容体の増加を介する現象、ILー1の影響、ILー1、TNFの他のサイトカインの関与、「鉄代謝と臨床」では加齢に関した広範な検討、難治性鉄欠乏症の病態と治療、「鉄過剰症」では瀉血治療の有用性の検討、鉄依存性脂肪質過酸化の性差、「造血異常と鉄代謝」では不応性貧血においてエリスロポエチンの高値、赤芽球のトランスフェリンレセプタ-と可染性鉄顆粒の関係、MDSにおける骨髄マクロファ-ジの関係、MDSにおける赤芽球系細胞の形態異常と赤血球フェリチンの酸性化、Hサブユニットの優勢の関係の点が明らかにされた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮崎 保,他: "諸病態における鉄と鉄蛋白との代謝異常(総合研究B)の報告会記録" 臨床と研究. 68. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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