研究課題/領域番号 |
02401010
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
村井 誠人 早稲田大学, 文学部, 教授 (60130879)
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研究分担者 |
安斎 和雄 早稲田大学, 文学部, 教授 (80063395)
野口 洋二 早稲田大学, 文学部, 教授 (40063549)
栄田 卓弘 早稲田大学, 文学部, 教授 (10063330)
野崎 直治 早稲田大学, 文学部, 教授 (90063255)
山本 俊朗 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063146)
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キーワード | 西洋史 / 女性史 / 社会史 / 女性の地位 / J.Sミル |
研究概要 |
研究最終年度である今年度は、昨年に引き続き研究資料の収集を継続するとともに、研究成果の発表に向けて各研究者が個別研究の深化に努めた。 旧ソ連、東欧の変革の影響は、本研究にも及んだ。これらの諸国では、出版計画の多くが頓挫し、また書籍の価格が著しく上昇し、文献の入手計画に支障を来たした。他方、従来の党・国家公認の史観とま異なる研究が日の目を見た。本研究との関連で言えば社会主義化以前の時代について、かつては革命後の「発展」との対比で一様にネガテイブな叙述がなされていたものが、より柔軟な見方をする事ができるようになった。こうした状況の変化を早くも反映した文献も登場している。また、コンピュ-タの著しい発達と普及に影響されて、当初に予定よりも多くの金額をパソコン関係の用品に用いた。これらは、文献の整理と発注、研究のデ-タ集積、研究成果の公表にあたって活用された。文化系の学術研究の新しい形態が生まれつつある。 こうした状況を踏まえて進められた研究の成果は、成果報告書及びその他の発表論文に現れている。時代と場所が異なる歴史的諸相における女性と社会の相関は、それぞれに何らかの差異、特徴を呈することになる。私達は、いわゆる西欧社会において近代の「民主主義」思想の出現以前の状況、その出現後の状況、そしてそれが社会的に充分に浸透するにいたるまでの状況をそれぞれ分析し、その差異を示唆しうるのである。それを、本研究では時間的に、シュメ-ル、ロ-マ、初期ゲルマン、中世前半期、中世後期、近世、19世紀、現代にそれぞれ注目しつつ弁別し、地域的には、特に近代において地域的な差異による西欧的価値観のヴァリエ-ションを示しつつ、本質的に異質の部分であるロシアのそれも含めて検討してきた。
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