研究課題/領域番号 |
02401014
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
石部 雅亮 大阪市立大学, 法学部, 教授 (90046970)
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研究分担者 |
池田 恒男 大阪市立大学, 法学部, 教授 (60092128)
浅田 和茂 大阪市立大学, 法学部, 教授 (70067734)
寺田 正春 大阪市立大学, 法学部, 教授 (00047375)
松本 博之 大阪市立大学, 法学部, 教授 (70047380)
光藤 景皎 大阪市立大学, 法学部, 教授 (10046930)
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キーワード | ドイツ / 手続 / 紛争 / 訴訟 / 調停 / 和解 / 法の形成 |
研究概要 |
標記の課題について、研究代表者はじめ各担当者は、資料収集と調査を行い、研究内容を深めるとともに、全体として、三回の合宿研究会を開催した。(1)7月の研究会では、基礎法学・民事法・刑事法・労働法の分野で個別に研究構想を発表し、討議を行った。2名のドイツ人法律家と1名の裁判官の参加をえて、日独裁判実務の情報を交換した。そのうち、A.シュヴァルツ氏(神戸大学助教授)の報告「論証と手続き」は、「法学雑誌」37巻3号に掲載されている。(2)10月の研究会では、フライブルク大学教授、K.クレッシェル氏の来日を機に報告をお願いすると同時に、1991年の夏に企画されているフライブルク大学法学部とのシンポジウムにおける報告予定者の間でレジュメを交換し、かつシンポジウムの実施につき綿密な打ち合わせを行った。(3)2月の研究会では、7月研究会の構想に基づきその後の研究において得られた成果を各自が発表し討論を行い、さらにドイツにおける裁判所その他紛争処理機関の調査に臨む際の質問項目表を作成した。合宿研究会のほかに、2月には実務家を交えて家事調停および民事調停の最近の実情とその問題点につき情報を得、また民事裁判の改善の方法について検討した。現在まで実務家との接触を通じ、わが国における裁判と和解・調停の実情がかなり明確に把握されるとともに、ドイツの法律家との意見交換によって双方の問題意識の相違も次第に明らかになってきている。目下、諸手続きの変化が実体法の在り方およびその新形成とどのように関連するか、という観点から、論文を執筆し、それをフライブルク・シンポジウムにおいて報告するため独文に翻訳中である。因に同シンポジウムは本年7月第一週に開催されるが、大阪市とバ-デン・ヴュルッテンベルク州より渡航費・滞在費の援助を受けることができ、実現が可能になった。
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