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1991 年度 実績報告書

設計と施工の情報統合化による普及型プロジェクトマネジメント方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02401016
研究機関京都大学

研究代表者

古阪 秀三  京都大学, 工学部, 助教授 (60109030)

研究分担者 遠藤 和義  京都大学, 工学部, 助手 (20194029)
長岡 弘明  京都大学, 工学部, 教授 (40227997)
キーワードプロジェクト / 統合 / 設計段階 / 施工経験 / 生産技術情報 / 生産設計 / 知識構造化 / 建築生産組織
研究概要

1.設計と施工の統合化の現状と問題を組織面と生産情報面から検討した。建築生産プロセスの状況は川下での技術改良・開発が激しく、プロセスの川上側においてそれらを取り込み、早くきめなければならないことがますます多くなっている。
2.設計と施工の組織的統合にはいくつかの方法がある。それらの方法を基本設計、概略計画、実施設計、生産設計、施工計画と施工の6つの業務に分けて検討した。
典型的な設計と施工の分離された形態(そのなかでも設計業務の分業化・外注化が進行している)、典型から生産設計の業務が除かれた形態、典型の形態をとりながら工事が特命のため設計者が生産設計の支援を求めた形態、設計施工の形態、基本設計と実施設計が分かれる形態、設計と施工の業務から離れて生産設計や調整・マネジメントの業務だけを行う形態などである。
3.設計段階における生産情報のうち工期は単に施工期間でなく、プロジェクト工期の考え方が重要であること、設計完了時期は往々にして遅延の可能性が強く、多くの場合施工期間の圧縮につながることを指摘した。全体として工期の検討に関する施工側からの支援が必要である。設計側におけるコスト情報把握も充分には行われていない。とくに実勢単価とその変動がタイムリ-には収集できていない。設計図、仕様書情報は設計と施工の間での情報伝達手段の基本であり、その比較分析によれば、今後の生産情報を考える上で十分に吟味する必要がある。
4.設計と施工の両主体間で共通に利用・検索ができるエンジニアリング情報統合化システムの開発に関しては生産情報の知識構造化の検討に入った段階である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shuzo FURUSAKA: "Preliminary report regarding integration of design and constructionーsurvey on variation of design" CONSTRUCTION PROJECT MODELLING AND PRODUCTIVITY. Vol.2. 179-184 (1991)

  • [文献書誌] 古阪 秀三: "建築における生産設計の検討(2)ー設計変更調査ー" 日本建築学会学術講演梗概集. 829-830 (1991)

  • [文献書誌] 古阪 秀三: "設計と施工の統合化に関する研究(2)ー生産設計・情報の現状ー" 日本建築学会第3回・建築生産と管理技術・パネルディスカッション報文集. 41-48 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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