研究課題/領域番号 |
02401017
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金田 章裕 京都大学, 文学部, 助教授 (60093233)
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研究分担者 |
松田 隆典 宇都宮大学, 教養部, 講師 (90199802)
山田 誠 京都大学, 教養部, 助教授 (70086172)
青木 伸好 京都大学, 教養部, 教授 (30067631)
応地 利明 京都大学, 文学部, 教授 (60024212)
足利 健亮 京都大学, 教養部, 教授 (90026823)
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キーワード | 古代地方都市 / 古代官衛 / 織豊系城下町 / 近世都市自治 / 平泉 / 多賀城 / 大山崎 / 木津 |
研究概要 |
6月に第1回の研究打ち合わせ会議を開き、研究計画の調整・日程の調整などを行った上で、各役割分担にもとづいて、考古学的デ-タを含む新たな研究成果の収集・整理を開始した。研究分担者による分担課題の一定の整理が進んだ後、9月から次のようなテ-マの研究会を開催し、各専門分野の報告をめぐって討議を重ねた。 第2回(9月)には考古学の山中敏史氏(奈良国立文化財研究所)に国府を中心とした古代都市についての報告を依頼し、討議を行った。「古代の官衛」と題する報告と討議によって、古代の地方都市像が新たに形成される方向へと進みつつある。 第3回(10月)には近世史の仁木宏氏(京都大学文学部)に「戦国・織豊期都市史研究の現状」というテ-マで報告を受け、討議を行った。とくに織豊系城下町論・近世都市自治研究における最近の展開が、重要な成果を生みつつあることが判明した。 第4回(11月)には中世史の入間田宣夫氏(東北大学教養部)に報告を依頼し、研究代表者・分担者の全員が岩手県平泉町に出張した上で現地見学・現地討議を行った。現在進行中の発掘調査経過についても担当者の報告を受け、12世紀の平泉の都市像が大きな転換を示しつつあることについて具体的なデ-タを得ることができた。このあと、多賀城についてもほぼ全員による現地見学・現地討議を行った。 第5回(12月)には、中世史の脇田晴子氏(大阪外国語大学)に「日本中世都市の諸相」と題して報告をしてもらい、討議を重ねた。京都・大山崎・京都木津などの中世前期の都市についての集大成に近い情報を得ることができた。 以上のように本年度は、主として他分野の研究成果を吸収し、それをめぐって討議を重ねることによって、研究課題への共通基盤をつくった。
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