1.ビ-ムテスト用液体アルゴンカロリメ-タの製作 ビ-ムテスト用カロリメ-タの製作が完成に近づいている。このカロリメ-タの主な目的は、高速読み出しでe/h(電子のハドロンに対する波高値の比)を測定し、時定数、アブソ-バ-等を変えてどれだけこの値を1に近づけることが可能かを調べることである。ビ-ムテストは4月から行う予定である。 2.プレアンプ等の設計・製作・性能評価 低温液体カロリメ-タの高速読み出し用素子として期待されていたHEMT(High Electron Mobility Transistor)の性能評価を行った結果、残念ながら1/fノイズが大き過ぎる事が分かり、ディフォルトとして考えられていたJFET方式でプレアンプが製作された。インピ-ダンス変換用の磁気コア、トリガ-用のサムアンプ等も製作し、ビ-ムテスト用モジュ-ルに取り付けている現状である。 3.デ-タ収集用システムの整備 デ-タ収集用計算機としてDECワ-クステ-ション5000を購入し、その環境・ソフトの整備を始めたところである。またデ-タ収集用電子回路等も整備しつつある。 4.冷却試験 高速読み出しのためにはプレアンプを低温液体中に置くことが望ましい。その発熱をどの程度効率良く冷却出来るかの試験を行う準備が進んでいる。
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