研究分担者 |
吉村 允孝 京都大学, 工学部, 講師 (60026325)
松久 寛 京都大学, 工学部, 助教授 (00109034)
熊本 博光 京都大学, 工学部, 助教授 (10109019)
山品 元 京都大学, 工学部, 教授 (20026149)
佐藤 進 京都大学, 工学部, 教授 (90025875)
|
研究概要 |
自動生産システムを最適に管理・運用するためには,単に生産用機械の制御だけでなく,生産の計画・管理機能も制御の概念を基にシステムとしてとらえ,トータルなコンピュータ制御システムを作成しなければならない.そのためには,設計機能,製造機能並びに管理機能といった3つの異なる機能をそれぞれコンピュータ支援で行ない,それらを共用データベースで融合化したCIM(コンピュータ統括生産システム)を実現することが肝要である.このような考え方に基づき,自動生産システムのための生産管理制御システム,振動・騒音制御システム,並びに運用制御システムについて分析を行った.具体的な研究実績は以下の通りである. まず,シテムインテグレーションとしてのCIMの概念とCIMの生産方略性とを明らかにした.生産管理制御システムについては,昨年度に分析した需要変動の基での最適な生産・在庫計画を作成するシステムと,日々の受注状況に適応して適切な生産管理を行うシステムとを詳細に検討し,設計と生産の同時最適化をめざすサイマルテイニアスエンジニアリングの概念をいかに組み入れるべきかについて考察した.次に,アクティブコントロールやアダプティブコントロール等の制御法を分析するとともに,その結果に基づいて振動・騒音制御システムに改良を加えた.さらに,昨年度までの検討にしたがい,デジタルスペクトラムアナライザを購入して運用制御システムを作成した.最後に,自動生産システムの信頼性並びに保全性を向上させるため,故障診断法と信頼性分析法についても検討を加えた.
|