研究課題/領域番号 |
02402030
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
赤崎 正則 熊本大学, 工学部, 教授 (30037676)
|
研究分担者 |
池上 知顕 熊本大学, 工学部, 助教授 (20136518)
本田 親久 九州大学, 総理工, 助教授 (20037881)
|
キーワード | レ-ザ誘雷 / レ-ザ / 雷 / 放電 / 誘雷 |
研究概要 |
KrFエキシマレ-ザ及びCO2レ-ザを用いてレ-ザ誘導放電に関する予備的実験を行った。実験は電極間距離20mm、直径140mmのロゴスキ-電極間に負の高電圧を印加し、焦点距離20cmのレンズでレ-ザ光を集光させることにより電極間に電離領域を形成し、その際の放電誘導特性を調べた。エキシマレ-ザの場合、レ-ザによって生じたイオン電荷量は入射レ-ザ光強度と電極間電圧に比例し、レ-ザエネルギ-730mJ、印加電圧40kVでは約0.3μCであり、印加電圧に対する電荷の飽和は見られなかった。レ-ザ光による電離領域の発生から電極間の放電が誘導されるまでの時間遅れは、印加電圧が大きいほど短くなり、レ-ザエネルギ-に対する変化は少なかった。レ-ザ光入射による放電開始のしきい値電圧は電極間の電離領域の位置により変化し、電極間中央近傍で小さくなり、レ-ザ光を入射しない場合の約1/3に低下した。一方CO2レ-ザの場合、レ-ザエネルギ-2.4J、印加電圧20kVの時の生成される最大イオン電荷量は約1μCで、印加電圧に対するイオン電荷の飽和が見られた。放電開始のしきい値電圧は、エキシマレ-ザの場合と異なり電離領域が電極間中央のとき最大となり、電離領域が電極に近づくにつれ減少し、レ-ザ光を入射しない場合の約1/10まで低下した。イメ-ジコンバ-タカメラによる放電領域の観測から、レ-ザによる電離領域が導体のような振る舞いをすることがわかった。
|