研究課題/領域番号 |
02402050
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
翁長 謙良 琉球大学, 農学部, 教授 (60045101)
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研究分担者 |
津嘉山 正光 琉球大学, 工学部, 教授 (50044996)
渡嘉敷 義浩 琉球大学, 農学部, 助教授 (70045128)
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
宜保 清一 琉球大学, 農学部, 教授 (30045132)
上原 方成 琉球大学, 工学部, 教授 (30044978)
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キーワード | 浄水排水 / 分散指数 / 沈砂池 / 流れ盤すべり / 安定処理材 / 画像処理 / 水除林造成 / 赤土の短期流出 |
研究概要 |
1)農用地の沈砂池からの赤濁水を浄水排水することについて検討した。その結果沈砂池に堆積した土砂をかく乱することなく自然流下により、ろ過装置なしで浄水排水が可能であることを試験区において実証した。 2)水分散土粒子の挙動を反射率曲線によって特徴づけ、水分散土粒子に関わる土壌要因を抽出し、受食性の評価を試みた。分散指数の値は、畑地の試料に比し流亡土壌の堆積した沈砂池の試料で高い傾向が認められた。指数が大きい程高い受食性の状態にあると考えられる。 3)沈砂マスの模型実験の結果、2年確率相当の流量で0.2mm以下の土粒子の85%以上が沈砂マスから流去することが明かになった。 4)赤土砂地帯の崩壊には、大規模な流れ盤すべり(法面長50m、幅60m、最大深度7m)から小規模な風化土崩壊(それぞれ15m、12m、3m程度)まであり、地質的弱面とその土質強度(残留せん断低抗角〓=16°〜31°)が発生要因となっている。 5)地中温度測定によって切土面土層の劣化と地中温度変化の関係を明らかにし、赤土の切土、盛土の法面および土体の安定をはかるべくセメント系処理材の利用に関する実験も試みた。 6)雨滴径と頻度を画像処理によって計測するために、半透明のフィルムのベルトで受ける方法を検討した。雨滴の検出力の高い淡黒色のフィルムと白色の背景を組合せ、カメラ撮影による精度と操作性を比較検討した。 7)河川におけるマングロ-ブの分布調査から、河川地形、すなわち屈曲部か直線部か、河川幅の広狭などによって樹種が異なり、そのすみわけと土砂堆積との間に相互関係がみられた。またポット育苗したマングロ-ブ苗木を植裁して水除林造成を行い生育状況を測定中である。 8)国頭マ-ジ地帯での現地観測によって、地表植裁・時系列的降雨特性と赤土流出特性との関係、及び海峡での赤土流出拡散機構を明らかにした。 9)実験的検討によって畑地からの赤土流出防止工法の開発、提案を行なった。
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