研究課題/領域番号 |
02402052
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 信幸 東京大学, 工学部, 教授 (60023719)
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研究分担者 |
森川 惇二 東京大学, 工学部, 教務職員 (70192375)
二瓶 仁 東京大学, 工学部, 助手 (70010973)
吉田 善章 東京大学, 工学部, 助教授 (80182765)
遠山 濶志 東京大学, 理学部, 助教授 (50023718)
宮本 健郎 東京大学, 理学部, 教授 (60023701)
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キーワード | プラズマ・核融合 / トカマク / ULQ / イオン異常加熱 |
研究概要 |
本研究計画の初年度に当たる本年度は、REPUTEー1Q実験装置に以下の改造を加え、そのプラズマパラメ-タ領域を拡大するとともに、プラズマ特性の確認、イオン異常加熱、プラズマ異常抵抗現象等の初期デ-タを得ることを目標とした。これ等について当初の計画に沿った実績を上げ初年度の目標は充分に達成された。 REPUTEー1Q実験装置の電源を改造し、トカマクモ-ドでの運転を可能とした。これによりULQからトカマクに至るまでの広いパラメ-タ領域での実験が可能となり、大電流放電下でのプラズマ特性について一般性のある基礎デ-タが得られる装置となった。又真空容器に新な測定ポ-トを増設し、プラズマ計測の範囲を拡張した。 ULQ配位は当研究グル-プによってREPUTEー1実験装置を用いて見いだされた高閉じ込め方式である。ULQに観られるイオン異常が熱現象は、高効率なプラズマの加熱の可能性を持ち、核融合工学での新しいアイデアとして期待されるとともに、太陽フレアの異常加熱機構等、宇宙プラズマの物理を明らかにすることにも実験的なデ-タを提供するものである。又プラズマ異常抵抗等の非線型放電プラズマ物理を、ULQと言うピンチプラズマの領域からトカマク型の放電に至るまでの広いパラメ-タ領域で研究すると言う視点は、世界的にも他例がなく、新規性の高い実験成果が期待される。本年度得られた初期デ-タは、REPUTEー1で得られていたスケ-リングから予測された現象と良い一致を示しており、当研究グル-プによる理論モデルの正当性も確認された。次年度は本格的なスケ-リング実験を行ない、更に深い理論的理解を目標とするとともに、低qプラズマ閉じ込めの工学的利点を実証する予定である。
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