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1991 年度 実績報告書

イネ科作物の茎葉部と根系の生育に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02404010
研究機関東京大学

研究代表者

山崎 耕宇  東京大学, 農学部, 教授 (30011878)

研究分担者 阿部 淳  東京大学, 農学部, 助手 (60221727)
根本 圭介  東京大学, 農学部, 助手 (40211461)
森田 茂紀  東京大学, 農学部, 助教授 (00143404)
キーワードイネ / コムギ / トウモロコシ / 吝葉部 / 分げつ / 根系 / 分枝根 / 品種間差
研究概要

1.イネにおける茎葉部と根系の生育:茎頂における葉原基の形成およびその後の発育と出葉について詳細な検討を行なうために生育段階を的確に示す新たな指標を考案し、これを用いて主茎および分げつ茎における葉の発育を経時的に検討した。また、茎葉部のみでなく、根系も含め、それぞれの量が生育とともにどのように決定されるかということ、およびこの過程に対する窒素の影響について、品種間比較の視点をも加味して詳細な検討を行なった。なお、収量と密接な関係にある根系の分布の様相についても、茎葉部の生育とともに、いつ、どのように形成されるのかという視点からの解析を行ないつつある。
2.コムギにおける茎葉部と根系の生育:収量に密接に関係する茎数の問題を解析するために、分げつの生育に着目して検討を行なった。すなわち、分げつの生育が個体全体の生育との関係で、また主茎の生育との関係でどのように決定されるのかという解析を行なったのた、従来問題となっている分げつの有効化・無効化について新たな視点からの解析を行なった。また、根系と茎葉部との生育の対応関係を茎毎に解析し、個体全体における根系と茎葉部との相互関係について検討した。さらに、根系についてはザンゴウ法によって分布の様相を明らかにするとともに、とくに水分条件を考慮して分枝程度の定量的な把握を試みた。
3.トウモロコシにおける茎葉部と友系の生育:スイ-トコ-ン、デントコ-ン、ポップコ-ンの代表的品種における茎葉部と1次根の生育を詳細に比較検討することを通じて、その独特な体制の検定機構を明らかにすることに成功しつつある。とくに収量に密接に関係する側芽の生育についての詳細な観察からは興味深い新知見が多数得られている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 森田 茂紀,山崎 耕宇: "“葉ざし"法を利用した水稲根の生育に関する研究 第1報 光条件の変更が1次根の伸長方向に及ぼす影響" 日本作物学会紀事. 60(別1). 236-237 (1991)

  • [文献書誌] 森田 茂紀,福嶌 陽,山崎 耕宇: "“葉ざし"法を利用した水窪根の生育に関する研究 第2報 剪葉処理が1次根2次根の生育に及ぼす影響" 日本作物学会紀事. 60(別1). 238-239 (1991)

  • [文献書誌] 根本 圭介,原田 弘昭,山崎 耕宇: "水稲の主茎における伸長節間の形態的変異についての一解析" 日本作物学会紀事. 60(別1). 258-259 (1991)

  • [文献書誌] 森田 茂紀,広瀬 一郎,山崎 耕宇: "“葉ざし"法を利用した水稲根の生育に関する研究 "第3報 異なる要素における1次根の生育1次根の生育に及ぼす分げつ芽の影響" 日本作物学会紀事. 60(別2). 235-236 (1991)

  • [文献書誌] 姜 始龍,森田 茂紀,山崎 耕宇: "日印交雑稲および日本稲における1次根の生育と導管の量" 日本作物学会紀事. 60(別2). 237-238 (1991)

  • [文献書誌] 李 建民,山崎 耕宇: "コムギにおける分げつの成立および形態と茎立ちの局所密度との関係" 日本作物学会紀事. 60(別2). 257-258 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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