研究分担者 |
馬場 繁幸 琉球大学, 農学部, 助手 (30117585)
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
渡嘉敷 義浩 琉球大学, 農学部, 助教授 (70045128)
西平 守孝 琉球大学, 理学部, 教授 (80004357)
倉石 晉 広島大学, 総合科学部, 教授 (30012363)
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研究概要 |
マングロ-ブ生態系は,簡単にいうと陸地生態系と海洋生態系との間に位置する生態系で両生態系の間の膜的役目を果している生態系であるが,その大きさと境界を決定するには隣接する個々の生態系を特定する必要がある。それらの生態系としては,河川生態系を通じて関与している森林生態系,耕地生態系及び草地生態系,沼沢・湿地生態系,浅海生態系としての干潟生態系と藻場・サンゴ礁生態系があげられ,その他の大きいものとして地球を生態系とみた場合の大気とのエネルギ-交換があげられた.上記のようにマングロ-ブ生態系の大きさと境界がほぼ決定されたので,各分担者は各自の分担課題について情報を収集し,それを分析している。例ば,倉石はマングロ-ブ樹種の光合成速度について調査研究し,生産量について分析し,中須賀は主に東南アジア及び沖縄のマングロ-ブ林の現存量,落葉落枝量及びその成分分析を行なうとともに,それらに関する資料を収集して,物質循環のデ-タを整理中である.渡嘉敷はマングロ-ブ土壌中の有機物量について分析するとともに関連資料を収集し,西平はマングロ-ブを餌とする動物及びその捕食量について調査している。他の分担者も各分担課題についてデ-タを整理中である。 次年度はこれらのデ-タを整理して全体の関係について検討し,不足資料を補足してシステムへのインプットを行い,その解析を実施する.
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