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1990 年度 実績報告書

C型肝炎における肝炎発症機序および発癌機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02404038
研究機関大阪大学

研究代表者

鎌田 武信  大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)

研究分担者 片山 和宏  大阪大学, 医学部附属病院, 医員
佐々木 裕  大阪大学, 医学部, 助手
笠原 彰紀  大阪大学, 医学部, 助手 (70214286)
林 紀夫  大阪大学, 医学部, 講師 (00144478)
キーワードC型肝炎 / C型肝炎ウイルス / HCVーRNA / PCR法 / 慢性肝炎 / 肝癌
研究概要

HCV遺伝子のクロ-ニングを行った所、日本でクロ-ニングされたJ1、HCーJ4とCore領域、NS3領域、NS5領域において95〜96%の相同性が認められた。慢性肝炎にかける血中HCVーRNAをPCR法で検討すると、Cー100抗体陽性例で92%、Cー100抗体陰性例でも50%で陽性であった。肝癌患者においてもCー100抗体陽性例で90%、Cー100抗体陰性例でも60%で血中HCVーRNAは陽性であった。以上の様にC型慢性肝疾患では血中HCVーRNAが高率に認められ、HCVと肝病変進展の間に相関関係があると思われた。
HCVのCore領域、NS3領域、NS5領域に対応するリコンビナント蛋白を抗原としELISA法にて血中の対応抗体を測定すると、HCVーRNA陽性でCー100抗体陰性でも高率にこれらの抗体が認められ、これらのリコンビナント蛋白がC型肝炎の診断に利用できる可能性が示された。又、in situ hybridization法を用いて肝組織中のHCVーRNAを検討すると、門脈域にHCVーRNA陽性細胞が認められた。更にCore領域のリコンビナント蛋白に対するポリクロ-ナル抗体を用い酵素抗体法により肝組織を検討すると、in situ hybridizationの結果と同様に陽性細胞は門脈域の近くに認められた。以上の様に、従来のCー100抗体に加えてCore抗体の測定、血中HCVーRNAの測定を行うと〓に、肝組織におけるHCVの分布をin situ hybridization法により検討することにより、C型肝炎の診断がより正確になると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 結城 暢一,他: "HCV抗体陽性慢性肝疾患におけるHBV関連マ-カ-の検討." 日本消化器病学会雑誌. 87. 2466-2472 (1990)

  • [文献書誌] Yuki N,et al.: "Detection of antibodies against the polymerase gene product in hepatitis B virus infection." Hepatology. 12. 193-198 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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